秋リーグ開幕戦、相手に1歩及ばず敗北喫す。

◇ 2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第1日 ◇対武庫女大◇10月2日◇
[第1セット]関大23―25武庫女大
[第2セット]関大25―15武庫女大
[第3セット]関大25―21武庫女大
[第4セット]関大21―25武庫女大
[第5セット]関大10―15武庫女大
[セットカウント]●関大2―3武庫女大
秋リーグの初戦。春に行われたセイバーオードリンCUPで敗れた武庫女大と再び対戦した。第1セットを落とすものの第2セット、第3セットと取り返し有利な展開だと思われた。しかしその後は相手の反撃に合い逆転負け。勝機が見えただけに悔しい1戦となった。
第1セットは序盤から流れを手にする。竹川瑞貴(情4)のスパイクが連続で決まり、相手を突き放す。しかし中盤以降はリードを詰められ、23-23と拮抗(きっこう)した展開に。最後は相手の速い攻撃に苦戦し第1セットを落とした。
第2セットでは8連続得点を含む猛攻を見せる。14-7の場面では小林瑞季主将(商4)の強烈なスパイクが決まる。25―15と大差をつけ第2セットを手にした。

第3セットでも勢いは止まらない。児玉光涼(文2)のトスから川上良江(文1)の右サイドからの速攻。さらには竹川のセンターへの隙を突くスパイクがさえ渡る。セットカウントを2―1とし、勝利に王手をかけた。


取れば勝利となる第4セット。序盤は競った展開になるも中盤に大きく突き放される。しかし、中盤以降は小林の意表を突く緩いスパイクや長畑蒼衣(人4)のブロックがさえ渡り、開いた差をじわじわと詰める。多彩な引き出しを見せたものの第4セットを落とし、勝利の行方は第5セットに持ち越された。

2-2で迎え、勝利が懸かった第5セット。果敢に攻めるが前に落とされるプレーでポイントを奪われる。9-14のマッチポイントを握られた場面では岡崎凛華(人2)がブロックを決め、反撃の狼煙を上げた。しかし、最後は及ばなかった。


秋リーグ開幕戦を勝利で飾ることは叶わなかった。昨年までとは違う、速いトス回しを用いた速攻での攻撃が光った。次の日にも試合は続く。開幕戦の反省を生かし、リーグ戦初勝利をつかみ取る。【文:荒川拓輝/写真:松尾有咲】
▼小林主将
「(フルセットの末、敗れたが、今日の試合を振り返って)ずっと練習試合も出来ず本当に試合形式っていうのもなかなかできない中で、1セット25点取り切って3セット取り切るという難しさが本当に今日は実感したので、次の試合に向けて、1点1点集中して1セットを取り切っても3セット取り切れるようにしたいと思いました。(開幕戦でいつもと違う緊張があったと思うが、チームの雰囲気について)入り自体、自分自身は結構緊張していたのですが本当に周りの選手、中に入っいてる選手は結構最初からしっかりと点数を決めていて、レシーブも足動いていたと思うので、雰囲気自体はすごく良かったと思います。いい雰囲気の時は自分たちも攻めれていると思うので、相手が攻めてきた時に自分たちが負けずに勢い出していけたらもっといい展開になったのかなと思います。(一進一退の攻防の末、落としてしまった第1セットについて)いけると思っていたのですが、やっぱりそこでいけるって思わずに、相手も取ってくると思うので安心せずに最後25点まで本間に攻めきるというところが1セット目は途中でどっか安心していた部分があります。そういうところを次の試合からなくしていきたいと思いました。(春に負けた武庫女大との試合だったが)前回はストレートで、3セットマッチでしたが1セットも取れずに負けたので、開幕戦でお互いに緊張する中だけど絶対に取ろうと思っていました。出だしよかった分やっぱりこう3セット、1、2、3という風にストレートで取れなかったのがきつかったなという風に思います。(変に意識しすぎたことはあったか)そこはあんまりなかったです。いけると思ってしまったところがゆるみにつながったのかなと思います。(第2セットを取って、第3セットをいけると思ったのか)いけると思ったので、相手のリズムになってきたときに修正がきかなくなりました。自分達の中で引いてしまっていたので、そこで引かずに攻めきるというところをもう一回やっていけたらなと思います。(小林主将が、去年のエース原選手の後釜であることについて)自分自身はそんなにそこは意識していなくて、本当に自分が出来ることを一生懸命やっていたら後輩もついてきてくれると思うので、自分の良さをしっかり出せるようにしたいと思います。原選手はプレーの面じゃなくて雰囲気の面で声を出してやってくれたので、自分も声を出して雰囲気作っていけるキャプテンになりたいです。そこはしっかり受け継いでいきたいと思っています。プレーの面は自分の出来る事をコツコツやっていくことかなっていう風に思います。(今日の自身のパフォーマンスについて)最初は硬かったですが途中にスパイク、ウエイト、ブロックアウトなど自分の得意な部分が出せていました。スパイクの部分はすごい良かったかなと思ってますが、サーブ・レシーブだったりスパイク・レシーブ、レシーブ面がちょっと崩れていました。ずっとコートの中に入っているので、スパイクだけとかレシーブだけではなく、全てのプレーでしっかり自分の出来る事をやって、チームの1点につなげられるようにもっともっと全体的なカバーの面をしていきたいと思います。(今シーズン強化しているクイック攻撃について)サイド陣が去年は原さんがどんなボールでも決めていたと思いますが、そうではないチームなので、クイックを混ぜて相手のブロックがサイド一枚になるようにクイックにもっと集中させるようにしていきたいです。クイックが今日も序盤はすごく決まっていたのでその調子で続けていきたいと思います。(若手の選手の活躍について)自分よりも緊張せずに、特にミドルの川上は、どんな時でも良い意味でマイペースに頑張ってくれるので、本当にそれぞれが自分のやることをしっかりやってくれたら、自分は自分なりに盛り上げるだけでいいのですごいやりやすいなって思います。(今後の意気込み)25点取ることと、25点取り切っても3セットそれを続けることは本当に難しいなと思いました。1点1点集中して笛が鳴るまで諦めずボール追いかけてしっかり25点まで取り切って3セット目取り切るってところまで集中して1点1点やっていきたいなという風に思います」