同大に逆転負け。秋季リーグ戦開幕黒星スタート。

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第1日◇対同大◇10月2日◇
[第1セット]関大25―14同大
[第2セット]関大26―28同大
[第3セット]関大12―25同大
[第4セット]関大22―25同大
[セットカウント]●関大1―3同大
1カ月の延期を経ていよいよ開幕となった秋季リーグ。初戦の相手は、6月に行われたセイバーオードリンCUPで敗北を喫した同大だ。第1セットこそ大差で先取したものの、続く第2セット以降を取り切れず無念の開幕黒星スタートとなった。

第1セットは安平瑠也(商1)のサーブでスタート。先制点こそ許してしまうものの、南本一成(商4)や久保田滉平(情2)を含む攻撃で4連続得点となる。久保田はレフトからライト奥ラインぎりぎりのスパイクやブロックアウトと多彩な攻撃を見せた。また、岡田大雅(経3)が最初のサービスエースを決め、さらに勢いは加速する。序盤から相手に流れを渡すことなく、大差で見事第1セットを先取した。



勢いそのまま第2セットも連取したいところ。しかし、1セット目とは打って変わり、一進一退の攻防が続く。藤井徹太(社4)がサービスエースを決め、岡田のクイックや久保田の相手の不意をつくフェイント攻撃で少しずつ差を広げた。終盤に追いつかれデュースにもつれ込むが、最後は南本のスパイクが相手ブロックにつかまり、26―28でこのセットを落としてしまう。



第3セットは開始早々相手の流れに翻弄(ほんろう)され、藤井や久保田が連続で決めるが、その後連続で失点し、関大の攻撃がブロックに阻まれるようになる。中盤で南本に代わり陰下雄太(情2)がコートに入り巻き返しを図ったものの、相手の勢いは止まらずこのセットも奪われてしまった。



セットカウント1―2。第4セットを取らないと後がない。序盤、レフトから陰下がスパイクを決め、岡田のブロードとセンターからのクイック攻撃、安平の相手ブロックをうまく利用したスパイクで関大がリードする。しかし、ブロックも機能し着々と点を重ねたが、なかなか点差が開かない。終盤で連続得点を許し、粘ったものの逆転とはならなかった。



リベンジを誓った同大戦でまたも敗北を喫した関大男バレ。田村幸大主将(情4)は「1セット目を取り油断が出てしまった」と試合を振り返る。第1セットを良い流れで取っただけに、悔しさが残る開幕戦となった。しかし、気持ちを切り替えて明日の立命大戦に臨む。まだまだリーグ戦は始まったばかりだ。【文:小西菜夕/写真:松尾有咲】
▼田村主将
「1セット目取れたので、このままいけるかなと思ったその油断が出てしまったかなという部分はあります。関大のつめの甘さが出てしまった試合ではありました。2セット目を取り切れてたら3セット目もっと楽にいけたので、絶対取りたいという話はベンチでしていたんですけど、悔しいです。(同大について)(今シーズン)1勝1敗だったので、今日勝って2勝1敗にしたかったんですけど、僕らが1、2年生時にも同志社には負けていたので、今年こそは先輩の分も勝とうという話だったんですけど、悔しいですねやっぱり。(攻撃の軸となる選手たちについて)南本は教育実習で何日か練習を抜けていてあまり調子上がらないのがあり、藤井は昨日足を捻挫したことがあった中で、精一杯のプレーをしてくれたので、かっこいいなとチームながらに思います。(今のチームの特徴、強みは)南本・藤井を中心に攻撃的なバレーをしていって、そこに後輩がのってきてくれたらなという感じだったんですけど、やはりその2人が怪我や調子が上がらないとこうなってしまうので、もう一度考え直さないといけないなと思います。(チーム作りについて)モチベーションを保つのがしんどかったので、明確な目標を立てて、練習前も後も必ず(目標を)言うようにしています。意識づけはしていました。(秋リーグの目標)1部3位以上というのは狙ってて、全カレでも関東の1部のチームはめちゃくちゃ強いのでそこにも勝つというのを目標にしていました。(明日以降に向けて)同志社より全然強い相手が続くので、しっかり関大らしい楽しいバレーボールをして、勝っていきたいと思います」
▼藤井
「1セット目取れたのに2セット目取れなかったのが痛かったんですけど、新しいメンバーで3セット目4セット目戦った中で、良いところも悪いところもあったので、良いところを出していかないとこれからも勝てないし、明日以降も強いチームと当たるので、課題だと思います。自分はレシーブしない分、攻撃でどんどん点数を取って、しんどい時でも自分のスパイクで決めて、みんなを引っ張っていくっていうのを1年の頃からやってきたので、それが2セット目だったり勝負所で決まってなかったので、最後4年生として後輩を引っ張っていけるようなプレイヤーになることが自分の課題です。(同大について)同志社大学だけ、自分たちが1年の頃から勝ててなかった相手なので、春リーグやっと勝てた中で、夏のトーナメントで落としたことが印象に残っています。(秋季リーグ戦延期について)9月に行われていたら南本が教育実習で抜けて、新しくなっていたんですけど、延期によって南本に代わり陰下が入ったメンバーでの練習ができたので、延期に関しては自分たちにとって違うメンバーで戦えるプラス材料になりました。みんなで戦える組織的なバレーができてきてるので、もっと出していけるかなと思います。決まったメンバーで戦うのではなく、ピンチサーバーであったり、ワンポイントで出てこれる選手が増えてきているので、可能性が広がっているので、可能性で終わるのではなく、勝ち切って、勝利にしていきたいと思います。(明日以降に向けて)初戦を落としたのは結構大きいんですけど、明日、来週、再来週勝ち切れば、上位リーグに上がって自分たちの目標である3位入賞できるので、今日は今日で、明日勝つことだけを意識してこれからも勝っていきたいと思います」