阪大1回戦は危なげないコールド勝ち。勢いそのまま連勝目指す

令和3年度関西六大学連盟秋季リーグ第3節◇対阪大1回戦◇9月29日◇南港中央野球場◇
阪大000 010 00=1
関大010 110 23x=8
(関)山下、岐部、―谷村、三浦
(立)岡本、巽―末武
1(中)加藤
2(右)吉田
3(遊)今井
4(一)西本
5(捕)谷村
6(三)日高
7(指)林
8(左)諸木
9(二)小玉
前節の立命大戦では2連続のコールド負けを喫し、悔しさを味わった。その気持ちを晴らすべく阪大に挑む。先発の山下皓司(化生2)が7回を1失点に抑える好投を見せ、打線もそれに応える。順調に点を重ね、8回コールド勝ちを決めた。
山下は初回を3人で抑えるが、2回に2連続での四球を与えてしまう。無死一、二塁のピンチとなるが、続く打者を投飛と併殺に打ち取り無失点で切り抜ける。ここぞの勝負強さを見せた。そしてその裏、先頭の西本有希(情3)が中前への安打を放つと、相手の失策もあり先制点を獲得した。


山下は好調を維持し、相手に反撃の糸口を与えない。一方関大打線は、4回に谷村駿也(人3)が四球を選び、盗塁と林風太(商2)のスクイズで追加点。5回表こそ一つの四球からうまくつながれ失点を許すも、吉田凌馬(人3)の内野安打、今井怜央(人3)右中間への安打から、西本の併殺の間に得点を挙げ、リードを縮めさせない。




その後も山下の投球に相手は対応することができず、6・7回を3人ずつで断ち切る。攻撃面でも6回こそ得点を挙げることができなかったが、7回に加藤陽也(人2)、谷村の安打から2点を追加しリードを広げる。

だが、谷村が安打の際に負傷してしまい、退場を強いられてしまう。そして投手も入れ替わり、バッテリーが完全に交代。ここでグラウンドに立ったのは今季好調を見せる岐部大凱(社1)と、初出場の三浦太我(法2)だ。先頭打者こそ失策から出塁を許すが、後続を完璧に封じる投球で得点を与えなかった。


良い流れで8回裏に入ると、この試合終盤で打線がつながる。先頭の日高涼汰(経1)、代打の中川恒汰(人3)が安打を放ち、加藤の適時三塁打で走者を一掃。続く吉田が左前に絶妙な打球を落とすと、ここでコールドゲームが成立する。危なげない試合展開を繰り広げ、勝利を収めた。


「先制、中押し、ダメ押しでコールドに持って行けたのは明日のゲームの入りにもつながってくる」と永田夏樹主将(人3)。今までのゲーム展開とは一転、イニングごとに点を積み重ねて勝利を収めた。だが、求められるのは2連勝。明日も必ず勝利をつかみ、勢いそのままリーグ戦を駆け抜ける。【文:宮本晃希/写真:宮本晃希・荒川拓輝・松尾有咲】
▼永田主将
「今日も入りを大事にしようというのを話していて、実際に山下が初回を抑えてくれた。そこで点を取ることが理想だったけど、2回に先制点を取ることができたのは、試合運びが楽になるので、それをできたのは大きな収穫だと思う。(試合の流れは)山下が最少失点に抑えてくれたので、山下のピッチングがあったから、大きいのを狙うのではなく、打線も地道に点を取ることができた。(前節から取り組んだことは)今日は晴れたけど、雨の対策であったり、入りを練習で意識してきた。今日のアップから雰囲気よく試合に入れたと思う。(良かったところは)先制、中押し、ダメ押しでコールドに持って行けたのは明日のゲームの入りにもつながってくると思う。その野球ができたのは大きい。(明日に向けて)阪大に2つ勝てていないのがこれまでの関大。しっかり2つ勝って、次の私立2校に勝てるよう入りを大事にしていく」
▼西本
「何より勝てたことが一番良かった。僕は打たないといけない人間なので、最初の1本でチームに勢いを付けられたかは分からないけど、先頭で打たないといけない状況で打てたのはよかった。(秋季初スタメンについて)4番だけど、4番目みたいな感じで、大役ってことではない。普段出ていた永田や、ファーストで同じポジションの福山とかとリーグ戦でも切磋琢磨(せっさたくま)できている。これからもあいつらの打席も刺激になるし、自分がしっかり打って、刺激になっていかなければいけないと思う。(良かったところは)コツコツ点が取れたのは良かったと思う。前のゲームとかは一気に取って、点を取れない時間が続くみたいなところがあった。いい点の取り方かどうかは微妙なところだけど、犠牲フライや、内野ゴロの間に点を取れたのは良かった。(明日に向けて)明日も負けられない戦いが続くので、みんなで地道な野球で勝っていきたい」
▼山下
「(試合を終えて)前回はあんな形で降板してしまって、今日はなんとしてでも自分が抑えて流れを持ってこようと思っていた。初回は自分的にも良かったと思う。でも2回や5回の無駄なフォアボールは反省しないと、次の同志社戦では捉えられると思う。(2回の送球ミスについて)本当はワンバウンドで投げるべきだったけど、仕方ないかなと思いあまり気にしていなかった。でも焦っていたとは思う。普段ならワンバウンドで投げれていた。(次の打者にはピンチの中併殺打で切り抜けたが)今までの立命戦ではカウントを悪くして打たれていたので、真っ直ぐで押していこうと谷村さんと話していた。(4回以降はカーブで投球の幅が広がったが)自分的に配給を変えました。真っ直ぐでどんどん押して、真っ直ぐを待っているところにカーブを投げたりした。(来週の同大に向けて)立ち上がりは良かったけど無駄なフォアボールを出していたら、同志社は強くてやられると思う。出来るだけ無駄なフォアボールを無くすのと、変化球をもっと使っていく」