[なでしこ]シュート数わずか3で、悔しい敗戦

◇2021年度関西学生女子秋季リーグ第3節◇対明国医大
【前半】関大0-3明国医大
【後半】関大0-0明国医大
【試合終了】関大0-3明国医大
ここまで開幕2連勝中の関大なでしこ。勢いそのまま勝利といきたかったが、立ちふさがるのは春季に大敗を喫した明国医大だ。前半に3点を失い、後半こそ粘りを見せるも得点へとは至らず。悔しい敗北となった。

試合開始直後、左サイドを崩されクロスを入れられるもGK井上沙季(商3)がしっかりキャッチ。攻められる展開が続くが、DF真木悠花(文3)のクリアや、DF林祐里(人3)の体を張ったディフェンスで得点を許さない。そしてDF中尾純菜(社3)のフリーキックからチャンスを作り出す。相手GKがこぼしたところを狙うが惜しくも得点へとは至らなかった。


7分には、FW瀧沢雪乃(人2)、MF笹部麻衣(人4)、FW田中光紀(安全2)の連携でボールを前線へ運ぶ、これはブロックされてしまうが、そこからのカウンターを受け中央突破を許す。最後はGK井上沙との1対1となるが守り切れず。開始早々の失点を喫した。


なんとか流れを断ち切ろうと奮起するが、相手の勢いに押され、コーナーキックから追加点を与えてしまう。苦しい展開が続き、マイボールに収めることも難しくなった。DF南中優衣(人2)とMF笹部のサイド攻撃も相手DFに封じられる。そして30分にはゴール前の際どいボールに、GK井上沙が飛び出したところを狙われ3失点目。その後は、MF田中杏実(人3)とMF𠮷尾香音(社1)が中盤から組み立て、チャンスを狙うも攻め切ることはできず。3点差で前半を終える苦しい展開を強いられてしまった。


まずはゴールに向かいたい関大。前半は完全に相手ペースで運ばれ3点を奪われたが、気持ちを切らさず食らいついた。後半開始直後からFW瀧沢、田中光が積極的にチャンスをうかがう。守備でもDF真木がサイドからの攻撃に体を張ったプレーで対応し、これ以上の追加点を許さない。

さらに、中盤でMF田中杏が相手をかわしてボールをつなぎ見せ場をつくる。DF南中、MF笹部が左サイドで展開するものの、ゴール前には迫れない時間が続く。後半20分、コート中央でボールを奪われると自陣深くまで一気に攻め込まれるが、DF林の確実な対応とGK井上沙の好セーブでこのピンチを乗り切る。


その後もDF真木やMF塚原碧衣(政策3)がボールを奪い関大の時間を作る。後半30分、相手コート深くでフリーキックのチャンス。DF中尾の放ったボールにFW瀧沢が頭で合わせにいったものの、これも相手にクリアされてしまう。


1点を返したい関大は、FW井上麻衣(社4)を投入。再びセットプレーからゴールを狙うが、決定機を作れないまま時間が過ぎる。自陣でプレーさせられる時間が続き、そのままアディショナルタイムへ突入。ベンチが「1点いくぞ」と鼓舞したものの、得点がないまま試合終了のホイッスルが鳴った。


3点ビハインドの苦しい展開となったが、最後まで諦めずに戦い切った。それでも、90分を通しシュートはわずかに3。ここまで好調のなでしこだったが、春に続き難敵に苦戦を強いられた。この悔しさをばねに、次節からさらに強くなった関大を見せつける。【文/写真:宮本晃希、牧野文音】
▼DF笠原黎里花女子主将(社4)
「春に0対6で負けていて、それぞれが強い思いを持って挑めたけど、球際のところや、ゴール前の精度が相手より劣っていた。このままでは目指している日本一には届かないなと改めて思ったので、リーグの中で成長していかなければいけない。今まで自分たちが逆転してきたこともあったので、3点を失ってからもまだいけるという気持ちは持っていた。でも立て続けにやられてしまったので、そこは課題として明らかになった。これからのリーグで同じことを絶対に起こさないようにする。後半は、もう一回気持ちを切り替えて勝ちにいくことを全員が持って入った結果が0対0。ピンチが続いていたので、0に抑えられたことはよかったけど、決定的なチャンスを作れなかったのはまだまだ自分たちの足りないところかなと思う。(次節に向けて)来週も試合があるので、自分たちの目指しているリーグ優勝へは1つも落とせない。この1週間で今までと同じではなく、プレーの中でも、それぞれがもっと上を目指してやるように声をかけて引っ張っていきたい」