格上相手に奮闘するも惜敗

◇2021年度関西学生秋季リーグ◇対天理大◇9月26日◇天理親里ホッケー場◇
[第1Q]関大0-1天理大
[第2Q]関大1-1天理大
[第3Q]関大1-0天理大
[第4Q]関大0-2天理大
[試合終了]関大2-4天理大
ついに開幕した秋季リーグ戦。関大は、春に2位で終わった天大と対峙(たいじ)した。先制を許すも、第3クオーター(Q)には同点に追いつく大健闘を見せる。しかし、最終Qで点差を広げられ、惜しくも敗北となった。
相手センターパスから始まった最初のQ。いきなりピンチを迎える。なんとか阻止するものの、開始4分でペナルティーコーナー(PC)に与えてしまう。しかし、ここでGK平山雄大(情3)が活躍。最初のプッシュを弾くと、その後のシュートも好守で、ゴールを守り抜く。すると今度は攻撃のチャンスをつくる。FB水川幹也(経3)が右から上がると2人を交わし、サークルイン。しかし、チャンスをつかみきることは出来なかった。
その後、再びピンチを迎える。ペナルティーストロークを与えてしまい、放たれたボールはゴールを捉えた。先制を許した後、MF杉本逸綺(商2)の飛び出しから一気に攻め上がる。しかし、GKに阻まれ追いつけない。ロングパスがつながってサークルに入り、FW粕渕正真(人3)とFW柳田昴輝主将(情4)がリバースヒットで立て続けにゴールを狙うも決めきれず。



1点ビハインドで迎えた第2Qは激しい攻防が繰り広げられた。まずはGKがスティックでファインセーブ。リバウンドを狙われるもディフェンス陣が踏ん張りを見せて点を与えない。するとカウンターを狙ってFW粕渕がボールを前へ運ぶ。相手GKに立ち向かうもわずかに弾かれ、惜しくもゴール横へ流れる。その後再びPCのピンチ。サークルトップからのプッシュはゴールネットを揺らし、0-2とされる。しかし、そこから強気の攻めを見せ、FW吉田有我(法1)が右から攻め、サークルまでパスが通るとFW杉山涼(商4)が確実に押し込み1点を返した。その後も流れは関大へ。残り1分ではPCを獲得。得点には結び付かないものの、その後も攻め入る隙を与えずに前半を終える。


関大のセンターパスで始まった第3Q。ピンチを迎えるも、FB森優吉(商1)が阻止。そこからMF杉本がサークルへ入る。再びPCのチャンスを手に入れるが決めきれない。開始7分にはこの日3度目のPCを与えるも、GK平山の好守で切りぬける。主導権を奪いきれないなか、相手ミスで関大ボールに。パスでつないだ後、サークルの右側から転がったボールはGKをもすり抜けてゴールに吸い込まれ、試合を振り出しに戻した。

試合開始から振り続けていた雨もやみ、勝ち越しを狙う最終Q。序盤からチャンスをつくるものの、ものにできずにいた。主導権を握り続けていたが、まさかのカウンターを食らう。リバースヒットを止めきれず、2-3。諦めずに攻撃を続け、PCをつかみ取る。しかし、強いヒットはゴール横へ。その後返り討ちにあい、点差が開く。ピンチを逃れ続けるも、攻撃することができずに試合終了のホーンが鳴った。
開幕戦から格上相手に大健闘をみせたが、一時は同点に追いついただけに悔いが残る試合となった。この悔しさをバネに、約1カ月後の甲南大戦で秋季リーグ初白星を飾りたい。【文:上田紫央里/写真:森本明日香】
▼柳田主将
「(今日を振り返って)悔しかったというのが一番です。これまで天理や立命に圧倒されてきたなかで、最初に点を取られたけど、そこから追いついて同点まで持っていけたんで、最後の最後に自分たちがあと一歩レベルアップしないといけないところを踏み出せずに点取れずに終わってしまったので、振り返ってみると勝ちたかったというところが大きいです。(秋に向けて)夏休み中に男子日本代表のアイクマン監督や、臨時コーチの方に来ていただいて指導していただいて、新しいプレスの形とフォワードのポジション取りを練習してきました。(チームの雰囲気は)最初から2点取って、3失点以内に抑えるという目標を立てていて、1点取れたあたりからみんな声出したりできていたので、今日はいい雰囲気でできたんじゃないかと思います。(2点取れて)フォワードがしっかりポジション取りをして、点を取れていたので、今まで練習してきたものが出せたと思います。(最終Qについて)3点目取られた時はみんな気持ちが切れていなかったんですけど、4点目取られた時に一気に気持ちが切れてしまったというところがあったので、2点差になっても自分が声出したり、動きを見せて、モチベーションや士気をあげていかないとなと思いました。(良かったところは)しっかり全員がプレスで前でとるという意識ができていたことと、みんなが走れていてサイドで1対2の形がつくれていたので、そこで相手をやりにくくできたと思います。攻めの形としては、みんなパスをつなげる意識があったのと、サークル内のポジション取りが出来ていたこと、ペナルティーコーナーがとれたことは良かったと思います。(課題は)4点目取られた時の気持ちの切り替えだったり、ディフェンスで簡単に抜かれてしまうというのがわかったので、粘り強くついて行くというのはしっかりやって行かないとなと思いました。1対2は作れていたけど、1対1で相手を遅らせるディフェンスができていなかったと思います」
▼杉山
「(今日を振り返って)相手が格上で、ゲーム展開が難しくなるのはわかっていたんで、そこをいかに耐えて、自分たちがやりたいのをいかにできるかが重要やと思っていたんで、そこをしっかりみんなで声出してできたのが、こういうゲームにつながったと思います。ただ、技術差はあるなかで、もっと精度を突き詰めていけばもっといい試合ができるんじゃないかと思います。(点を決めて)自分はストライカーで、点を決めてチームを勝たすことが役割なんで、チャンスボールがきたときの準備は日頃の練習からしていましたし、そこは思い切って振るだけだったので。なかなかゴールが入らないなかで、今までリーグ戦で点を挙げれていなかったので、落ち着いて決めれたのは良かったと思います。あとは副キャプテンとして、失点で気が沈んでいるなかで上げれてみんなで喜べたのは良かったと思います。(次の甲南大戦に向けて)この試合に比べれば難しくない相手だと思いますが、そこはちゃんとリスペクトをもって戦わないと崩れてしまうことも考えられるので、日頃の練習からちゃんとして、自分たちがやりたいことを出して、自分も得点を決めて、チームを勝利を導けるように頑張りたいと思います」