久々の試合で4人が入賞!

◇第68回関西学生選手権大会1日目◇9月25日◇ベイコム総合体育館
[女子55㎏級]
1位 黒川天音(社4)(69㎏・83㎏)計152㎏
2位 山口桃奈(社2)(63㎏・74㎏)計137㎏
[女子59㎏級]
1位 石田千鶴(商3)(80㎏・94㎏)計174㎏
[女子64㎏級]
松本芽依(文1)(0㎏・69㎏)記録なし
[女子76㎏級]
1位 岸田園加(78㎏・90㎏)計168㎏
[男子61㎏級]
鈴木聖吾(法3)(85㎏・105㎏)計190㎏
[男子67㎏級]
澤田蓮(法3)(0㎏・途中棄権)記録なし
部員にとって約3カ月振りとなる大会。緊急事態宣言に伴い、思うように練習ができていないなか挑んだ。男子は悔しい結果となったが、女子は多くが入賞を果たした。
初めに松本がスナッチ競技で59kgを選ぶ。最初の挑戦は持ち上げるもバーベルが後ろに行ってしまい、失敗。その後もうまく持ち上げることができず、記録なしという結果に終わってしまう。続く山口は、1回目の60㎏を難なく持ち上げ、続く63㎏もクリア。しかし、最後の66㎏は失敗となった。同じく55㎏級の黒川は、60㎏、66㎏を見事に成功。最後には69㎏を持ち上げ、笑顔を見せた。



岸田は最初に70㎏を選択。勢いよく持ち上げて成功すると、続けて記録を更新し続ける。その後、78㎏を記録し、大会新記録をたたき出した。石田も大会新記録を更新。80㎏を持ち上げ、会場を沸かせた。


そして迎えたクリーン&ジャーク。松本は2度目の挑戦で69㎏を挙げるが、スナッチの結果により記録なしで終える。山口は最初の72㎏を少し不安定になりながらも耐えて成功。しかし、その後記録を伸ばせずに悔しい表情を見せた。黒川も83㎏まで持ち上げるが、あと少し記録を伸ばせず。しかし、この階級1位を獲得した。
岸田は最後の94㎏を耐えきることができずとも、90㎏を挙げる強さを見せつけて1位に輝いた。最後の石田は94㎏を持ち上げ、合計を174㎏と1位の座に座った。



続く男子、1日目には2人が出場。61㎏級の鈴木はスナッチで85㎏を挙げる。しかし、次の挑戦では肘が曲がってしまい、成功とはならず。澤田は65㎏を選ぶ。しかし、バランスを崩してしまい、記録なしに。

クリーン&ジャークで鈴木はまず105㎏を記録。2回目の110㎏を失敗で終え、迎えた最終チャレンジ。残り1秒でバーベルを挙げるも、バランスを崩して記録更新とはならなかった。澤田は75㎏を挙げた後、手首で支えきれずに80㎏を失敗に終わる。その後、途中で棄権した。

久しぶりの試合となった今大会で、強さを見せた女子。悔しい結果となった男子も、次こそこの雪辱を果たしてくれるに違いない。【文/写真:上田紫央里】
▼黒川
「(今日の試合を振り返って)調子が悪くて、ベストには程遠い結果だったんですけど、思っていたより記録がでたので良かったです。(今日に向けてしていたことは)7月の後半から全然練習が出来ていなくて、この試合に向けてベストを戻すことを一生懸命やっていたので、フォームも大事なんですけど、自分のもっている力を戻すことに力を入れていました。今日は緊張はしなかったですけど、実践的なことをあまり出来ていなかったので、そこの不安はありました。(今日の結果について)思っていたよりは良かったです。コロナで試合が減っているなかで、関西の試合は表彰台に乗ることが普通なので、でもその中で1位を取れたことは良かったと思います。(良かったところは)練習であまり触れていなかった重量を触ることが出来たので、その点では良かったと思います。(課題は)脚の筋力が大分落ちていたので、それを戻していきたいと思います。(今後に向けて)4回生で残りの試合の数が少ないので、12月のインカレで表彰台に上がれるように頑張ります」
▼石田
「(今日の試合を振り返って)スナッチのほうで自分の自己新記録で、大学に入った時から目標にしていた重量だったので、それが取れた時はすごくうれしかったです。(今日に向けてしていたことは)技術が大事なんで、一本一本試合でやっているときの気持ちで丁寧にやるように心がけて練習していました。コロナで試合がない分、他校の選手や関東の選手がどんどん強くなっているという情報を聞いていたんで、それに負けないくらいやりたいなって思う分、緊張はありました。(今日の結果について)関西の大会なので、表彰台に上がるのは絶対って決めているので、でもそれでも1位を取れてうれしかったです。反省点としてはジャークの3本目が取り切れなかったことが、まだ今の自分の力不足かなと思っています。スナッチが自己新記録を取れたということで、ジャークに対して少し気が緩んでしまったので、気持ちの面が弱点だと思います。(今後に向けて)これからも記録を伸ばせるようにがんばります」
▼山口
「(今日を振り返って)序盤は感覚的にも良かったんですけど、ジャークは少し苦手なので、成功率もあまり良くなかったので、明後日からの練習も気持ちを切り替えて頑張ろうと思いました。(今日に向けてしていたことは)一生懸命練習をやることはもちろんなんですけど、身体のケアを重点的にやっていました。身体の疲れをとったり、ストレッチなどで試合に向けた体づくりをしていました。(気持ちの面で)久しぶりの試合だったので、緊張もしつつ、楽しみではあったので、楽しみながら挑めたと思います。(今日の結果について)満足のいく結果ではなかったんですけど、気持ちを引きずらずに、すぐに切り替えていきたいと思います。2位だったので、今度は一番高いところに立てるように、一生懸命練習していきたいと思います。今まで試合で1本目で失敗することが多かったんですけど、今日はしっかり1本目から成功していいスタートが切れたので良かったと思います。クリーンで下で取って立つ時に、すぐに立てなかったりと下半身の力が足りないなと思ったので、スクワットとかデッドリフトとかで下半身を重点的に今後はやっていきたいと思います。(今後に向けて)今日は全然満足のいく結果ではなかったので、これから先輩方を見ながら、自分に足りないものを探したり聞いたりして、吸収して自分のものにして、パワーアップできるように全身全霊で取り組んでいけたらいいなと思っています」
▼岸田
「(今日を振り返って)コロナ禍で試合が無くなったりしてたんですけど、練習で結構調子もよくて、こんな大変ななか試合があって良かったなと思いました。(今日に向けてしていたことは)フォームの改善です。挙げるときのフォームをちょっとずつ変えていて、本当は試合前に変えるのは良くないんですけど、それが本番で良かったみたいで、型にはまってきていていいかなと思います。(今日の結果について)クリーン&ジャークの最後が決めれていたら完璧だったんですけど、スナッチは思うような結果がでたんで、次につなげれるような結果だったと思います。緊張しすぎずリラックスしてできたことと、成功本数が自分のなかで多い方で良かったと思います。重量が重くなるにつれて恐怖心が増えてくるので、そこに負けたところがあると思います。(今後に向けて)全国だとまだまだ優勝とかが程遠い結果なんで、1kgでも多く記録を伸ばして、もっと上の順位に絡めるように頑張りたいと思います」
▼松本
「(今日を振り返って)反省点の多い試合だったんですけど、試合がコロナ禍で減ったので、そのなかでもできていい機会だったので、もっと伸ばせる試合だったと思いました。(今日に向けてしていたことは)フォーム改善をしたのと、夏休みといういい機会があったので、フォームを変えつつ記録を上げることを意識しました。(今日の結果について)結果は残念だったんですけど、試合前まで調子も良かったんで、緊張もありつつリラックスできていたと思います。今後の改善点が見つかって良かったです。(課題は)引くところがあるんですけど、そこのフォームが軽い時は大丈夫なんですけど、重くなると直す前の癖が出てしまうので、そこを直したいと思います。(今後に向けて)上の順位にいくことはもちろん、先輩方にちょっとでも追いつけるように頑張りたいと思います」