同大に11トライ許す 黒星スタート

◇2021ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第1節◇対同大◇9月18日◇於・宝ヶ池公園球技場◇
【前半終了】関大3―35同大
【後半終了】関大5―40同大
【試合終了】関大8―75同大
今季より前FWコーチであった森拓郎・新監督が率いる関大ラグビー部。初戦は去年の2020ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第1節で31―33と惜敗した同大。全国大学選手権出場の目標を果たすため、関大スタイルである守りからの攻撃で昨年のリベンジに挑んだ。

前半開始4分、SH溝渕元気(人2)が相手インゴールに侵入する。しかし、相手に体を入れられ、得点ができない。前半6分、関大ディフェンスの隙を突き同大がトライを決め5点を先取。その後のコンバージョンゴールにより2点が追加され、0―7となる。 しかし前半9分、相手のオフサイドで関大がペナルティーキックを選択。SO高桑基生(人4)がペナルティゴールを決め3点を獲得し、3―7と相手を追い込む。

その後は相手のスピーディーある試合展開で関大ディフェンスを崩される。モールでトライをするなど相手の多彩な攻撃に苦戦し、前半11分から32分までに4トライと4回のコンバージョンゴールを許す。

大差を付けられ、悪い流れを断ち切るためPR龍田恭佑主将(人4)が「これまでやってきたことをやろう」とチーム内で意識させ迎えた後半。だが、その流れを断ち切ることはできず、後半20分間の間に5トライと4回のコンバージョンゴール決められ、3―68とさらなる点差を付けられる。後半21分には相手のオブストラクションにより関大がスクラムを選択。インゴールエリア侵入まであと少しのところで相手の固い守備に妨害された。しかし後半29分、FL千原拓真(情4)に代わったHO垣本大斗(政策2)がラインアウトからモールを押し込み、トライを決める。5点を追加し、8―68と追加点をあげた。

垣本のトライに続き得点を追加したい関大であったが、後半35分にダメ押しとなる相手のトライとコンバージョンゴールが決まり8―75となる。いい流れを取り戻すことができないまま試合が終了した。

同大の流れを断ち切ることができなかった関大ラグビー部。スクラムやラインアウトのセットプレーで、相手ディフェンスを崩した場面もあったが、あと少しのところでノックオンなどのミスが出た。第2節の相手はAリーグを2016年度から制覇し続ける強敵・天理大。残る試合も関大フィフティーンとして戦い抜く。【文・写真:島田桜介】
▼森監督
「セットプレーからやりたいラグビーをすることができなかった。内容はよかったと思う。(今後に向けて)春の大会でもセットプレーで思うようなプレーができなかったので、そこはきっちり直していきたい」
▼プロップ龍田主将
「スクラム、モールで自分たちのしたいプレーをすることができたが、攻撃につなげることができなかった。非常に悔しい思いはありますが、シーズンはまだ始まったばかり。目標は大学選手権出場です」