かつての挫折を糧に、梅野真生

陸上競技部で三段跳びを専門とする梅野真生(人1)。中学2年生の時に野球部から陸上部へ転部した。当時は走幅跳びを専門にしていたが、高校進学後に監督から三段跳びを勧められる。その後初めて出場した大会で好成績を残したことを機に、三段跳びを専門にした。
三段跳びに転向する以前には、大きな挫折も経験した。進学した高校の陸上部の練習はかなりハードで、心が折れそうになった。さらに、周りの選手が近畿大会や全国大会に出場する中、自分は大会に出場できずに学校に残って一人で練習をするなど、自分の弱さを何度も痛感した。しかし、この経験が大きな原動力となり、高校2年生時のU18日本選手権で初出場にして見事入賞を果たした。

関大に進学後、三段跳びのトップ選手である原田睦希がコーチをしていることに感動を覚えた。大学4年間での最終的な目標は、原田コーチが持つ関西学生記録を更新することだ。
今の課題は技術面。自分の感覚だけで動いてしまい、三段跳びらしからぬ動きになる癖を修正することに重点を置き、練習に取り組む。
高校生の頃までは、将来は体育教師になりたいと思っていた。しかし日本のトップで陸上をしたいという思いから、今は実業団で競技を続けたいという気持ちが強い。表情はクールだが、熱いハートを内に秘める梅野の姿に注目が集まる。【堀池勝大】
◇梅野真生(うめの・まさき)
2002年(平14)10月25日生まれ、県立社高出身、171㌢、62㌔。趣味は釣り。