シングルスは苦戦も、ダブルスで意地見せる

◇令和3年度関西学生男子秋季1部校学校対抗戦第2日目◇対同大◇9月7日◇日野ゴルフ倶楽部キングコース(7035ヤード、パー72)
●関大5P−11P同大
合計 2敗 6.5ポイント
[シングルス]
2勝6敗 2ポイント
●上田−田中 5and3
●森継−西山 2and1
●山形−高橋 2and1
●鶴久−藤山 8and6
●ニコラス−森 1down
●岡山−岡田 5and3
◯釣浦−古橋 4and3
◯真鍋−岡山 5and4
[ダブルス]
1勝2敗1分 3ポイント
◯真鍋・ニコラス−藤山・辻 2and1
−鶴久・釣浦−岡田・西山 A.S.
●岡山・上田−田中・森 6and4
●森継・山形−高橋・古橋 2and1
前日の大学大戦に続き、春の学校対抗戦で3位の同大と対戦した。シングルスの後半は相手の安定したプレーに苦戦。悔しい2勝4敗となったが、ダブルスでは難しい展開から真鍋和馬(文1)・ニコラスアドリアン(商2)組が勝ち越すなど意地をみせた。
シングルスでは、トップバッターの上田悠樹(商4)が好スタートを切る。上田はこの大会では初出場となったが、序盤は連続でパーをセーブ。同大のエースで直前のプロテストにも合格している選手相手に、一時は2アップと追い詰めた。後半の怒とうの巻き返しにより3ホールを残して5ダウンで敗れたが、調子の良さをみせた。一方、森継章仁(人4)、山形吏輝(社2)は追いかける展開に。後半のインコースで接戦に持ち込む。だが、終盤の大切な場面でボギーなどが重なり2&1と悔しい結果となった。鶴久慧(経3)はナイスショットを見せる場面もあったが、OBに苦しめられた。


インスタートのニコラスは、ハーフホール終了時点で3アップとリード。後半から風の影響もあり、思うようなショットが決まらない。最終ホールまで回る熱戦を繰り広げたものの、惜しくも1ダウンで敗れた。続く岡山友哉(文4)も思うようなプレーができず、相手に差を広げられてしまう。

ほとんどの選手が相手に大きく離されはしなかったものの、勝ち切ることができずシングルスから苦しい展開とされた。だが、前日の大学大戦でも躍動した釣浦郁真(人2)、真鍋が快勝。相手にリードを許すことなく関大に2ポイントをもたらした。

後半のダブルスでもハーフホールを終え、3組がダウンと苦しい状況が続く。先にスタートした岡山・上田組は強敵相手に思うようなプレーをさせてもらえず。森継・山形組は8ホールまで粘ったが、ここも相手が一枚上だった。

アウトコース組に遅れてスタートした真鍋・ニコラス組は「仲間がいたので安心して自分のプレーができた」と、ニコラスの安定したプレーでパーを守り続けた。ロングホールではバーディーもあったが、前半のホールではスコアが全く動かなかった。後半、調子を取り戻した真鍋の活躍もあり1ホールを残して勝利を果たす。鶴久・釣浦組は前半を終え2ダウンと難しい展開から巻き返しを見せた。最終ホールではきっちりパットを決め、オールスクエアに持ち込んだ。



決して楽な試合ではなかったが、一部校相手に2日間を戦い抜きそれぞれが収穫と課題をつかんだ。明日の甲南大との重要な一戦は、勝負強さを見せてくれるに違いない。【文/写真:牧野文音】
▼森継主将
「チームとして勝ちを目指していく上で、勝てる見込みはあった試合だったので、収穫もありつつ、悔しい部分も多い同大戦だった。この試合に勝つぐらいでないと1部では戦っていけないので、自分のプレーをして、引き分け以上には持っていきたかった。相手が安定している分、攻めにいかないと勝てないという場面で、いい意味で攻めることができた部分もあるけど、無謀なプレーでスコアを落として、相手にのびのびとプレーさせてしまったので、これからマッチプレーで戦う上で考えていかないといけない部分。正直もう少し勝ちたかったし、勝てる選手の状態でもあった。結果的に負けてしまったが、まだ2日目なので、いろいろ原因を考えて、3日目からどんどん上位に食い込んでいけるようにしていきたい。(収穫は)昨日プロレベルの人たちと戦ったことで、自分のプレーができるようになっていたと思うし、場に飲み込まれずプレーに集中できていたと思う。ダブルスでは役割があって、両方がいいスコアのために攻めに行ってもダメ。どちらかがパーを確保することで、もう一人を安心して攻めさせたり、相手に不安を与えていいプレーを阻害する部分も多く見れた。シングルスでもセカンドショットでいかにグリーンに乗せるか、ピンに近いところに乗せるかで相手へのプレッシャーも変わる。今日は相手に伸び伸びプレーさせすぎたので、ショット力や、技術がまだまだ足りなかった。(甲南大戦に向けて)春リーグでも1つ上の順位で負けているので、これから1部で戦えるか、戦えないかが決まると言っても過言ではない。一番実力差的に近いチームだと思うので、そこに勝って弾みをつけて、上の順位の大学に備えたい」
▼真鍋
「関大としては数十年ぶりの全国大会出場を目指してやってきていて、団体では1つ1つ勝ちを積み重ねていくことが大切なので、それに集中してやっている。高校の時もマッチプレーはあったけど、ストロークプレーより苦手意識はあった。その中でも、シングルスは自分のやることに集中して、相手を倒すというシンプルな考え方ができる。何ができるのかを自分なりに考えて戦った結果、いい結果につながったのでよかった。(前日の大院大戦のシングルスは)強い相手で、本当に苦しかった。ずっと2ダウンで、最後に2つ取れて(オールスクエアに持ち込めた)。17番はバーディーを取れて、最終ホールはパーだったけど、相手にプレッシャー与えられていた(ので取れた)と思う。同大戦のシングルスは、相手にリードを取られないように慎重にやっていった。1回も相手にリードされることなく、ずっとこっちにペースを引き寄せられたのがよかった。ダブルスは、あまりバーディーをとるタイプではないので苦手意識はあったけど、ニコラスさんが前半助けてくれた。前半はオールスクエアで1回も動かなかった。最後のドーミーホールくらいになっていくにつれて、ニコラスさんがちょっと悪くなっていったので、そこでうまくバーディー取れたのがよかった。明日からの3日間、絶対に勝つつもりで、チームとしても、個人としても全勝目指していけるように頑張りたい」
▼ニコラス
「初めてのマッチプレーの方式のリーグ戦だけど、せめて1部には残りたいと言う気持ちでこの大会に臨んだ。調子もあまり良くなくて、初日は大院大でやっぱりレベルが違うなと思った。2日目はシングルスの前半までは3アップだったけど、後半で巻き返されて1ダウンという結果だった。後半から風も吹いてきて、日野は風が強いというのが有名だけど、やはり風の方向が変わるという難しさもあった。そこで、距離のミスもあって、グリーンも乗れずに、パーで上がれなくて取られてしまった。ダブルスでやり返そうと思って、和馬とペアでなんとか3&1という結果までいけた。ペアでボギーも打たずに回れたけど、前半はあまり和馬の調子が良くなくて、自分がパー8個とバーディー1個とれた。なんとかボギーも打たなくて、前半はオールスクエアだったけど、後半和馬の調子も戻ってきて、2回バーディーをとってくれて、自分も1個バーディーをとって、3&1で勝ててとてもうれしかった。やっぱりダブルスは安心感が違うし、チームのためにこれを入れなあかんというプレッシャーがあまりないというか、ペアと一緒にラインを読んだり、冷静にマイショットを打てた。(甲南大戦に向けて)この2日間ずっと負けていて、明日から連続で勝ちたい。個人的にはシングルスでもまだ0勝なので、シングルスも勝ちたいし、ダブルスももちろん勝ちたいけど、あまり緊張せず楽しく回りたいなと思う」