松田、大植がインカレベスト4に輝く

◇2021年全日本学生選手権大会◇本戦8日目◇8月23日◇四日市テニスセンター
【男子シングルス準決勝】
●松田1(6-4,0-6,4-6)2藤原(慶大)
【男子ダブルス準決勝】
●松田・大植0(5-7,5-7)2羽澤・藤原(慶大)
本戦8日目は準決勝が行われた。関大からシングルスでは松田康希(商3)、ダブルスでは松田・大植駿(文3)組が出場。関東の強豪相手に引けを取らない戦いを見せた。しかし惜しくも敗れ、どちらもベスト4で今大会を終えた。
シングルス部門で松田は慶大の藤原と対戦。第1セットはキープのし合いが続く。しかし、第4ゲームでブレークを奪ったことにより試合を優位にする。終盤詰め寄られるも、最後はスマッシュを決め第1セットを手にした。第2セットは相手の有利な状況が続く。6ゲームを連続で許し、試合は第3セットに突入した。第3セットは両者引かない展開に。第3ゲームでは何度もデュースに戻る熱戦を繰り広げた。しかし、第7ゲームでブレークを奪われたことにより流れが変わる。その後は好サーブを連発して意地を見せたが及ばず。惜しくも決勝進出とはならなかった。


ダブルス部門で松田・大植組は第1シードの羽澤・藤原組(慶大)と対峙(たいじ)した。昨年の室内インカレで惜しくも敗れた相手だ。序盤にブレークを奪われるものの、松田のサービスゲームで確実にゲームを取り相手に食らいつく。第9ゲームでは松田と大植がそれぞれレシーブでポイントを決めブレーク。勢いを奪ったかのように思われた。しかし、最後は際どい球を見逃しにいくもボールの判定はイン。ブレークを奪われ第1セットを落とした。第2セットもブレークを1度ずつ奪い合う競り合う展開に。相手のサーブに苦しむものの、気持ちのこもったプレーでキープを続けた。ゲームカウント5-6の場面。ここでもキープをして次に繋げたいところだったが、相手の強烈なレシーブに苦戦。「1番いい試合ができたがそれでも厳しかった」と大植。ベストを尽くしたもののわずかに及ばず。ベスト4で敗北を喫した。


本戦8日目を終えて、関大のインカレでの戦いは終了。多くの選手が強豪相手に引けを取らない強さを見せた。9月は王座につながるリーグ戦が始まる。チームとしての大きな目標は王座制覇。目標を果たすために、これからも成長を見せる。 【文/写真:荒川拓輝】
▼松田
「(シングルスは)かなり充実した大会でした。試合自体は楽しめました。(シングルスでベスト4の率直な感想は)優勝できるチャンスがあっただけに悔しいです。(シングルスでベスト4まで上がってこれた要因は)質の高い練習、トレーニングをして来れたから、自分のテニスが良くなってきてここまで勝ち残れたと思います。(ダブルスでベスト4の率直な感想は)この前負けた相手にまた負けてしまったのは悔しいですが、自分たちがやりたいダブルスが出来たのは良かったです。(ダブルスでベスト4まで上がれた要因は)大会前に大植と話し合って、もう一度自分たちの強みを確認して、自信を持ってプレーすることを心がけました。(ペアの大植選手に一言かけるなら)お疲れ様。そしてありがとう。(毎日試合が続くハードな日程に備えて日々の練習でどんなことをしたか)体力的にタフでないと勝てないので、最後まで戦い切れるように練習をしてきましたし、体のケアを日々行なっていました。(今大会で課題は見つかったか)今までの大会で見つける課題というのは、技術的な面であったり、戦術的な面であったりしました。しかし、今大会は最後の細かい部分であったり、後少し相手より走りきれる体力をつけたりと課題がとてもシンプルなものでした。(今後の目標は)単複で優勝します」
▼大植
「(今大会を終えて)しっかりやってきたことの成果を出せたかなと思います。ベストではなかったですけど良かったと思います。(ベスト4という結果については)もっと嬉しいのかなと思ったのですが正直悔しいです。同じ相手に2回も負けてしまいました。ですがインカレで今まで勝てなかったけど勝てたという意味では良かったです。(相手の羽澤・藤原ペアについて)やっぱり羽澤くんは強かったです。彼が試合を使ったと思います。僕らも1番いい試合ができたと思うのですがそれでも厳しかったです。相手は要所の強さが僕たちと違いました。流れが悪くなりそうな所できっちり取ってきました。(ベスト4まで上がれた要因は)ペアワークがピカイチに良かったと思います。もう組んで3年で試合を重ねるごとにお互いのことをつかめていると思います。(見つかった課題は)要所で決めることができないことです。良いのに負けてしまうのが1番いけないと思います。本当は大事な場面でどう決まるかが次の課題だと思います。(ペアの松田選手に一言かけるなら)一緒に優勝しよう。優勝しか見えてない。(次の目標は)リーグがあるかは分からないですがリーグです。僕たちは後輩とコミュニケーションを取ることを大事にしてきました。チーム高橋は最後になります。僕たちがリーグで勝っていい雰囲気でいければいいと思います」