奥野、小倉が全国決める!関西体重別で収穫見せた

◇2021年度関西学生体重別選手権大会2日目◇8月22日◇堺市立大浜武道館
[男子66㌔級]
篠塚空(人4)1回戦敗退
若原涼太(人3)2回戦敗退
眞木学人(法2)ベスト16
[男子73㌔級]
西山渚(人4)2回戦敗退
出口優斗(人2)2回戦敗退
竹家和希(人3)3回戦敗退
松山直暉(人4)3回戦敗退
[男子81㌔級]
松永圭太(人4)1回戦敗退
山崎祐士郎(社2)2回戦敗退
[男子90㌔級]
南雲空(人2)1回戦敗退
廣岡侑希(人1)1回戦敗退
宮部広大(人2)2回戦敗退
尾古礼夢(人1)3回戦敗退
[男子100㌔級]
小倉樹(法3)ベスト6
奥野友輝(文4)ベスト4
[男子100㌔超級]
大橋洸俊(人2)1回戦敗退
森下透五(経1)2回戦敗退
1日目は豊永奏太(人2)がベスト4に入り、勢いに乗る関大柔道部。最終日となる2日目は、奥野が目標達成とはならなかったものの、小倉と共に全国大会出場を決め、実りのある大会となった。
男子66㌔級には3選手が出場。篠塚、若原は2回戦までに敗退してしまうが、眞木が3回戦を突破する。ここまで相手の指導を誘い、試合を優勢に進めてきた。しかし、ベスト8をかけた3回戦では両者に指導が一本ずつ入ったが、相手の技ありで敗北。ベスト16という結果となった。


73㌔級は西山、出口が2回戦敗退。だが、竹家、松山主将が3回戦まで駒を進めた。竹家は、序盤から攻めの姿勢で試合を展開する。お互いに決め手がないまま時間がたつが、終了間際に竹家が相手の技に合わせて反撃の技ありを獲得。このまま勝ち切れるかと思われたが、うまく返され延長戦に突入した。そして、相手の流れのまま2度目の技ありで黒星となった。松山は、なかなか攻められない展開が続き、立て続けに指導を2つ取られてしまう。積極的にいかざるをえない状況になるが、そこから流れを取り戻す。徐々に形成が傾くかと思われたが、うまく崩され抑え込みを決められる。悔しい3回戦敗退となった。





81、90㌔級の下級生を中心とした選手たちが出場。松永、南雲、廣岡は勝ち星を挙げることができず、1回戦敗退。山崎と宮部は1回戦での勝利の勢いをつなげられず、2連勝とはならなかった。だが、1年生の尾古が快進撃を見せた。3回戦では第1シード・甲南大の戸田に粘りを見せつつも敗れてしまうが、2回戦までで試合開始早々の技ありを奪うなど、好調がうかがえる試合展開を披露。100㌔超級の大橋、森下は勝ち星を積み上げることはできず、思うような試合運びとはならなかった。







そして注目の100㌔級。小倉と奥野の登場だ。小倉は、初戦から拮抗した試合展開が続く。一進一退の攻防の中、粘り強く勝利をもぎ取った。続く2・3回戦も勝利し、迎えた準々決勝。勢いそのままといきたかったが、相手の足技からうまく投げに持ち込まれ技ありの判定となる。そしてそこから抑え込みまで持ち込まれ黒星。だが、敗北はしたものの、勝利すれば全国の道が開ける順位決定戦に挑む。連戦で体力面でも辛くなる状況で、延長までもつれ込む接戦。「負けていたらもう1試合あった中で、そうなったら集中力が続くか分からなかったので、ここで絶対に勝たないといけないと思った」。その気持ちを前面に出し、最後は小内刈りからの投げで技あり。ベスト6入りで全国への出場権を獲得した。



奥野は、2・3回戦を開始数秒で抑え込みまで持ち込む強さを発揮。準々決勝でも、延長戦となるが、危なげない展開で勝利を収める。そして準決勝。序盤から積極的に攻めていくが、徐々に相手に対応され、リズムを奪うことができない展開が続く。相手選手にうまく懐に入られ見事な背負い投げで悔しい黒星となった。


今大会で3人の選手が全国出場を決め、チームとしても力を見せた関大柔道部。続く舞台は全国大会。躍進を誓う選手たちが輝く姿を全国で見せつける。【文:宮本晃希・島田桜介/写真:宮本晃希・島田桜介・吉田千晃】
▼奥野
「優勝を狙っていた。体は動いていたけど、力不足というところがあった。今大会は最後ということもあって悔しい。(準決勝について)相手に技を入れられたことは勝敗にもつながる。相手のペースで試合を進められたのが敗因だと思う。もっと流れを変えられていたら試合も変わったのかなと。2、3回戦は寝技も使えていたので、体も良く動いていた。(今後について)今回は優勝を目指していたけどできなかったので、全国はベスト8以上を狙って頑張る」
▼小倉
「初戦から相手が強いというのは知っていて、時間もかかったし、技も切れていなかったから今日はどうなんだろうという感じだった。相手に指導が入るかどうか審判が話し合って、やっぱり入らない状況もあった。2回戦もあまり投げられずに、審判の協議でポイントが入った感じ。そこで気持ちを切らさずに、周りの声もあったから最後までやり切れた。(準々決勝について)個人的にはベスト8までに入りたかったので、少し気のゆるみが出てしまった。内容は良くなかったので全国では修正していく。(順位決定戦について)あそこで負けていたらもう1試合あった中で、そうなったら集中力が続くか分からなかったので、ここで絶対に勝たないといけないと思った。コロナ禍での練習や、苦しいこともあったけど、乗り越えてきたので、ここは勝たないとと思って頑張った。(今後について)今まで全国に届かず終わっていて、個人戦で全国に出るのは初めて。1勝でもできるようには、まだまだ力は足りないと思う。一緒の階級で出る奥野さんもいるので、2人一緒に全国で活躍できたらいいなと考えている」