本戦7日目、男子は単複共に準決勝へ

◇2021年全日本学生選手権大会◇本戦7日目◇8月22日◇四日市テニスセンター
【男子シングルス準々決勝】
○松田2(6-2,6-2)0松田(近大)
【男子ダブルス準々決勝】
○松田・大植2(2-6,6-2,10-2)1中村秋・清原●
【女子ダブルス3回戦】
○喜多・齊藤な2(6ー3,6ー4)0伊藤・久田(同大)
【女子ダブルス準々決勝】
●喜多・齊藤な1(6ー4,2―6,4―10)2永田・平田(慶大)
大会7日目は主に各種目の準々決勝が行われた。関大からは男子シングルスの松田康希(商3)、男子ダブルスの松田・大植駿(文3)組と中村秋河(商2)・清原幹太(社2)組、女子ダブルスの喜多美結(化生4)・齋藤ななみ(人3)組が出場した。その中で男子シングルスの松田と男子ダブルスの松田・大植組は準決勝に進出した。
松田の準々決勝は近大の選手と対戦。第1セットは序盤からキープのし合いが続き、両者引かない。試合の流れが変わったのは第6ゲーム。ラリー戦を制し、ブレークを奪う。勢いに乗った松田は第1セットを6-2で取った。第2セットでも勢いは止まらない。深いストロークで攻め込み、4ゲームを連取。その後2ゲームを落とすもののスマッシュでポイントを稼いだ。相手を圧倒し、4強入りを果たした。


松田・大植組と中村秋・清原組はベスト4を懸けて同士討ちに挑んだ。第1セットは松田がサービスポイントを連続で奪い、2ゲームを先制した。しかし、その後は中村秋・清原組が反撃に入る。中村秋のボレーが次々と決まる。勢いのままに6ゲームを取り、第1セットを取った。第2セットは松田・大植組が巻き返す。松田・大植がそれぞれのサービスゲームを確実にとり、流れを渡さない。2度のブレークを奪い、松田・大植組が6―2でゲームを取り返し、ファイナルセットに突入した。「自信を持って攻めていく」と松田。堂々たるプレーで勝負強さを見せた。6連続得点を含む圧巻のプレーで後輩ペアを突き放した。同士討ちを制した松田・大植組が準決勝に進出した。



喜多・齋藤な組の3回戦は関西では優勝している強敵と対戦。第1セットは相手のミスからゲームを連取。その後は齋藤なのボレー、喜多のスマッシュが立て続けに決まり。相手を突き放す。5-0からは3ゲームを連続で奪われ詰め寄られる。しかし、最後は齋藤なが相手の間を抜くフォアハンドストロークを決め、第1セットを手にした。第2セットは3ゲームを連続で取る幸先の良いスタートを切るも、相手の攻撃に苦戦し4ゲームを奪われる。ゲームカウント3-4からブレークを奪うと流れを取り戻した。終盤はラリー戦を制し、4回戦へと駒を進めた。

喜多・齋藤な組の準々決勝はポイントランキング1位のペアと対峙(たいじ)。第1セットは齋藤なが後ろで動き、喜多がスマッシュを決める得意な形が奏功する。最後は1ゲーム差まで詰め寄られるも最後はラリー戦を制し、第1セットを手にした。第2セットはブレークの奪い合いに。中盤からは調子を上げてきた相手に苦戦。連続でゲームを奪われる。ベスト4を懸け、試合はファイナルセットに入った。ファイナルセットは6ゲームを終え、3―3と両者引かない展開に。その後も果敢に攻めるがなかなか得点を奪えず。悔しさの残る敗戦となった。

大会8日目には準決勝が行われ、シングルスでは松田、ダブルスでは松田・大植組が出場する。単複決勝進出に期待がかかる。【文:荒川拓輝/写真:木原綺音】
▼松田
「(試合を終えて)シングルスは疲れている中、凄く体が動いていました。相手より先にミスをしないことを心掛けてきました。いい形で入ることができて良かったです。ダブルスは相手がどうしようもないくらい良く、することがなく終えてしました。でも2セット目以降は今まで以上に時間を作ることを意識しました。相手の勢いを感じました。(第1セットは体力に余裕がありましたか?)少しは余裕がありました。(対策はしたか)自分たちが心掛けたのは時間を使うということ。そしてどんどん攻めていくことです。(どの場面で流れが来たか)セットカウントを1-1にして、いい感じで時間も使えたので相手の流れも切れたかなと思いました。だからセットカウントが1-1の時だと思います。(ファイナルでの勝負強さの要因)自分たちが最終セットで常に言っているのは力まないで、自信を持って攻めていくことです。勝ちが決まるまで、最初から最後まで気をつけて意識しています。(明日は慶大のペアと対戦ですが)ダブルスはインカレ室内で負けているのでリベンジできるように頑張りたいと思います」
▼大植
「(試合を終えて)嬉しかったですね。秋河(=中村秋)たちもすごいチャレンジャーで来ていました。いつも4人で行動していて、松田が色々言うので燃えていました(笑)。勢いを感じました。(ファイナルセットの勝負強さの要因は)自分と松田はシングルでファイナルセット戦って勝っているからこそ、ファイナルセットの気持ちの作りやすいからと思います。あいつら(中村秋・清原)や昨日の相手もシングルスをやってないから、そこの違いがあると思います。(相手は慶大のペアと対戦ですが)インカレ室内であと2点のところで負けて、そのペアはインカレ室内で優勝しました。今回はしっかり勝って優勝したいと思います。ただ、松田にシングルスも頑張ってほしいのでダブルスは二の次でどしっと待っておこうと思います」