津村がベスト8入り!

◇第90回関西学生選手権大会兼第87回全日本大学総合選手権大会(個人の部)関西予選◇男女シングルス◇2日目◇8月14日◇池田市五月山体育館◇
【男子シングルス】
[4回戦]
津村◯3-0
橋本●0-3
園家●0-3
福本〇3-0
[5回戦]
津村◯3-0
福本●0-3
[6回戦]
津村◯4-2
[準々決勝]
津村●0-4
【女子シングルス】
[3回戦]
黒田●1-3
宮村●2-3
石橋◯3-0
徳田◯3-1
藤原●2-3
[4回戦]
石橋●1-3
徳田●1-3
【全日本大学総合選手権大会予選】
[男子1回戦]
園家●0-3
橋本●0-3
福本◯3-1
[女子1回戦]
藤原◯3-2
宮村◯3-0
石橋◯3-0
徳田○3-2
黒田◯3-2
[女子2回戦]
藤原●0-3
宮村◯3-1
男子は4人が4回戦、女子は5人が3回戦へ進むことになった今大会。大会2日目まで勝ち残った選手が奮闘し、津村優斗(社2)がベスト8入りを果たした。
立命大の選手と対戦した橋本輝(社3)。カットと強打を織り交ぜながら相手に食らいつき接戦を演じる。だが、最初のゲームを8-11で落とし、第2ゲームで挽回を狙った。フォアハンドを何度も繰り出し攻めて点を取る一方で、カットで粘り強くラリーを続けるなど多彩なプレーで迫ったが、相手のコート端への正確なショットが決まり第2ゲームも取りきれない。流れを奪われ、第3ゲームでは一方的に点を取られる展開に。悔しくもここで敗戦となった。

園家凌太(シス理2)は第1ゲーム、相手にミスを誘われ3点先取される。そのまま追いつけずこのゲームを奪われる。第2ゲームでは相手のネットインを落ち着いて対処し、スマッシュを決める場面もありマッチポイントを獲得。しかし、相手に粘られこのゲームも落としてしまう。このまま流れに乗れずストレート負けとなった。

福本卓朗(社4)の4回戦は、連続してポイントを奪う場面が多く見られ、攻めの姿勢を崩さずにしっかり点を重ねていった。第1ゲームは、相手サーブで崩され先制点を許したが、そこから4連続得点で流れを引き寄せた。その後も緩くなった相手サーブを見逃さずバックハンドを決めるなど高い集中力を見せる。スピード感ある球で相手を崩し、第3ゲーム前半では相手に強打を打たせない。試合の主導権を握りストレート勝ちとなった。

しかし、5回戦で当たったのは強敵である関学大の吉田。途中、鋭いフォアハンドが決まり、激しい打ち合いにも力負けせずに粘った。一時同点となる場面もあったが、相手の速球に逆転はならず。ゲームを奪えないまま敗北を喫した。

昨年の関西選手権優勝時、連覇を目指すと語っていた津村。余裕が感じられるプレーで着実に4回戦を突破し、続く5回戦。第1ゲームの前半は1点ずつを取り合うシーソーゲームに。しかし、その後津村が5連続得点を決めると、しっかり腕を振ったスピードのあるショットが冴え渡り勝利した。その流れのまま第2ゲーム目以降も津村優勢で試合が進む。ラリーでは相手を左右に揺さぶり、スマッシュで圧倒した。3-0の快勝で関大勢唯一の6回戦進出を決めた。


6回戦は接戦となる。第1ゲームはバックハンドが決まらず敗戦となるも、第2ゲームでは気持ちを切り替え、思い切った強打で点を決める。力で押し切り、このゲームをものにする。その後もお互いにゲームを取り合い、ゲームカウント2-2となった第5ゲーム目。強打を打ち合うラリーなど両者一歩も引かない戦いを見せる。津村がフォアハンドで攻め続け先にマッチポイントを握ったものの、相手が追いつきデュースに。ラリーが続く中、コートの前後に落とされるボールに食らいついた津村が13点目を奪い、この激闘を制した。

準々決勝では、実力者相手に押され気味の展開。後半のゲームでは調子を落としスマッシュが決まらず。ここで優勝への道は途絶えた。それでも、昨年王者のプレッシャーがある中、ベスト8で2回目の関西学生選手権を終えた。

女子は3回戦から試合が行われた。宮村栞奈女子主将(社4)の第1ゲームは相手のリズムを崩せずに敗戦。しかし第2ゲームは相手のミスが目立ちこのゲームを取る。第3、第4ゲームとお互いに一歩も譲らずファイナルゲームまでもつれ込んだ。ファイナルゲームではミスが続き、ここで敗北となった。

黒田さくら(安全2)は第1ゲーム、デュースに持ち込まれこのゲームを取られる。そこから火がつき、第2ゲームでは相手のミスを誘い、自分もスマッシュを決め相手を突き放しこのゲームを勝利。しかし、第3ゲームではスマッシュを何度もするも、相手も粘り点を取りきれず。3回戦は悔しさが残る結果となった。

藤原真由(人3)は、カットマン相手に長時間の戦いとなった。ラリーを続けながら攻撃のタイミングを見計らい、卓球台の隅を突く正確なショットを見せる。ゲームカウント2-2で迎えた第5ゲーム目では勝負が決まらず、お互い14点を奪い合う混戦に。最後はラリーで我慢し好機をうかがったが惜しくもネットにかかり、黒星を喫した。

石橋愛理(人1)は相手を寄せ付けずストレート勝ち、危なげなく4回戦に駒を進めた。4回戦の第1ゲームでは相手のミスもあり5点連続ポイントで白星となった。しかし、相手が底力を見せ、第2、第3ゲーム取られる。後がない第4ゲーム、何度も長いラリーが続きお互いに一歩も譲らない展開に。しかし、点を決めきれず敗退となった。

徳田明梨(人1)は3回戦の第1ゲーム、スマッシュを決め4点先取し相手に追いつかれることなくこのゲームを取った。第2ゲームでは同点に追いつかれるも、コートの端に球を決め、そこから5連続ポイント。このまま流れに乗ると思われたが、第3ゲームは不運にも相手のネットインによりこのゲームを取られる。しかし、第4ゲームでしっかりと決め切り3回戦を突破した。4回戦ではフォアハンドとバックハンドを切り替えながら打つなど冷静な試合運びを見せ、1ゲーム目を先制する。その後も強敵相手に粘ったが、第2ゲーム、第3ゲームを落としてしまい、窮地に立たされた第4ゲーム。4-10で先にマッチポイントを奪われた厳しい状況から、驚異の6連続得点で追いついた。しかし、このゲームを取り切ることはできず、敗退となった。

また、同時に全日本大学総合選手権大会の関西予選が行われた。その結果、男子は福本が勝利、女子は宮村、黒田、石橋、徳田が白星となった。





シングルスでは津村のベスト8が最高成績となった関大。翌日には昨年行われなかったダブルスが行われる。より高みを目指して戦っていく。【文/写真:森本明日香・中山秋桜津】