男子4人が4回戦進出、女子は5人が3回戦へ

◇第90回関西学生選手権大会兼第87回全日本大学総合選手権大会(個人の部)関西予選◇男女シングルス◇1日目◇8月11日◇池田市五月山体育館◇
【男子シングルス】
[1回戦]
窪◯3-1
佐藤●0-3
橋本◯3-0
生田●0-3
有延◯3-0
宮元●0-3
竹崎◯3-2
園家◯3-0
藤田●0-3
香川●1-3
奥野●0-3
西本◯3-0
松島遼●0-3
小西◯3-0
神原◯W-L
[2回戦]
窪●2-3
津村○3-0
橋本○3-0
有延●0-3
神原●1-3
園家◯3-0
竹崎●1-3
西本●1-3
小西●0-3
福本◯3-0
[3回戦]
橋本◯3-1
津村◯3-1
園家◯3-1
福本◯3-1
【女子シングルス】
[1回戦]
中川●1-3
西村●0-3
稲村◯3-0
黒田◯3-0
石橋◯3-0
宮村◯3-0
岸本◯W-L
[2回戦]
徳田◯3-0
稲村●0-3
岸本●0-3
藤原◯3-0
黒田◯3-0
宮村◯3-0
石橋◯W-L
昨年、津村優斗(社2)が優勝を果たした関西学生選手権。今年も多くの選手が出場し、男子4人が4回戦へ勝ち残り、女子は5人が3回戦進出を決めた。
始めに行われたのは男子。1回戦出場選手のうち半数である8人が勝利し、順調に2回戦へ進んだ。そして、勝ち上がった8人にシード2人を加えた2回戦。窪優世(情2)は相手に2ゲーム先制され窮地に立たされた。しかし、3ゲーム目は劣勢から流れをひっくり返し5連続得点。4ゲーム目は3点ビハインドから驚異の7連続得点で追いつき、あと一歩のところまで迫った。また、神原龍二(法2)は同大の選手相手にシーソーゲームを演じる。第1ゲームを見事勝利し、そのままの流れでいきたかったものの、次のゲームからは相手の回転球などを取り切れず、相手に逆転を許した。窪、神原ともに最後まで粘ったが惜しくも2回戦敗退となった。


有延元慈(社4)、竹崎琉将(商1)、西本晃樹主将(法4)、小西克彰(文2)も善戦したが敗北。ここで圧倒的な強さを見せ危なげなく3回戦に進んだのが、橋本輝(社3)、園家凌太(シス理2)、シードの津村、福本卓朗(社4)だ。


4人が挑んだ3回戦。橋本はスマッシュを連発する相手。ゲーム序盤は交互に点を取る状況が続く。第1ゲームは取るが、次のゲームは取り返された。しかし、次第に冷静な返球を行えるようになる。最後は3-11と差をつけてゲームを取り、この対決を制した。

園家の1ゲーム目は、返球が相手のコートに入らないことが多く、取られてしまう。その後は相手のミスも増加。ゲーム序盤に点を重ね、突き放すことで、後半の相手の追い上げにも対処した。3ゲーム連続して取ることができ、勝利した。

昨年の王者・津村は、腕を素早く振ったスマッシュが光る。力強い球でラリーを制し、取りづらい場所への返球も臨機応変に対応。第3ゲームを取られてしまうも、確かな技術力で2連覇へ望みをつなげた。

長い間エースとしてチームを引っ張る福本。3回戦で負けた雪辱を果たすプレーを見せた。第1ゲームは1点ずつを順に取り合うもどかしいゲームとなるも勝ち切り、続くゲームでは連続得点で圧勝する。1ゲームを返され迎えた第4ゲーム。左端を狙った巧みなスマッシュなど多彩なボールで相手を翻弄(ほんろう)し、白星を手にした。

男子の次は女子の試合が行われた。1回戦では4人がストレート勝ちで安定した強さを見せる。そして2回戦でまず登場したのは徳田明梨(人1)。何度も相手コートの角に球を打ち込むなどボールのコントロール力で点を重ねる。第3ゲーム冒頭で低めのボールがネットにあたり2失点する場面はあったものの、その後6連続得点で応戦。落ち着いた試合運びで快勝した。

黒田さくら(安全2)は、ラリーでは集中力を切らさず粘り勝ちし、しっかり見極めて放つ鋭い一撃で相手に手を出させない。藤原真由(人3)は安定したプレーで終始優勢に試合を進める。3ゲームとも先にマッチポイントを奪い、3回戦進出を決めた。

最後に登場した宮村栞奈女子主将(社4)も相手にゲームを取らせない。2ゲームを先制し、勝利が見えた第3ゲーム。スピードのある球を見せるも、7-10で相手にマッチポイントを握られる。しかしそこで攻めの姿勢を崩さず、連続得点で形勢逆転。激しいラリーが続いても粘り、デュースとなった試合に勝利した。

男女ともに複数名が大会2日目に進出。より厳しい戦いとなっていくが、関西の頂点を目指し奮闘する。【文/写真:森本明日香・中村祐貴】