関西インカレ開幕!初日は上々の滑り出し

◇第95回関西学生選手権大会・第57回関西女子学生選手権大会1日目◇7月23日◇丸善大阪インテックプール
昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となった関西インカレ。2年振りの大舞台に選手全員が一丸となって挑んだ。

学校対抗戦となる今大会の決勝種目には、13人の選手が出場。まずはこの日一番目の決勝進出を決めた奥田凛(文3)と林依茉(文2)が50㍍自由形で躍動した。両選手とも予選からタイムを上げる泳ぎで関大に勢いをもたらした。




続く種目は400㍍自由形。横田涼乃(社2)は最初の50㍍を3位で通過すると、その後順位を落としたものの4位でフィニッシュ。続く萩原涼介(社1)も後半でもペースを落とさない見事なレースで1年生ながら4位入賞を果たした。




200㍍バタフライには3名の選手が登場。原美都紀(文3)と喜來夏純(人4)は序盤からスピードを上げる積極的なレースを展開し、城広翔(人3)は後半にかけて順位を上げていく力泳でチームに貢献。そして、200㍍背泳ぎの堀あずみ(法4)は中盤のペースアップ、吉田怜生(安全2)の最後まで粘り強い泳ぎで力を見せた。100㍍平泳ぎの廣本新(法1)は、予選でベスト記録を更新すると、決勝でも安定したタイムで6位でのフィニッシュとなった。







この日最後の種目は4×100㍍フリーリレー。女子は第1泳者の横田涼が400㍍自由形、アンカーの林が50㍍自由形後のレースとなったが、横田涼が粘り強い泳ぎで谷裕果(人4)につなぐ。そして、前との差を詰め、横田杏圭(環都3)のところで5位に浮上。そのまま林が順位を守り切った。



男子は吉田、荻原、中山拓紀(文4)、城の全学年での総力戦でレースに挑む。第1泳者の吉田のところで少し出遅れたように見えたが、自由形を専門とする選手が追い上げを見せる。荻原、中山が1つずつ順位を上げ、そのままの勢いで城がフィニッシュ。いい流れで1日目の最終種目を終えた。



ベスト記録も生まれ、決勝進出者も多く輩出した1日目。「初日としては上々の出だしかなと思う」と篠野司主将(法4)は語った。この勢いを落とさず、関西の地で関大が躍動を見せる。【文:宮本晃希/写真:宮本晃希・中村祐貴】
▼篠野司主将
「2年ぶりの関カレということで、1・2年生はまだ関カレを経験したことがない。この試合の雰囲気を1発目のレースから出せるかが鍵になると思っていた。その中で、最初の半フリ(50㍍自由形)で奥田と林がしっかり決勝に残ってくれたので波に乗れたと思う。(関西インカレに向けて準備してきたことは)個人競技であることの難しさもあるけど、チームで戦うということを自分たち4年生が口うるさく言ってきた。そこはみんな実践してくれたと思う。オンラインでミーティングを繰り返したり、今年のスローガンである『繋(きずな)』を中心に、学年関係なく部員全員をつなげられるように意識してきた。この関カレの雰囲気はやっぱりたまらんなという感じ。自分がチームに与えられる影響は微々たるものかもしれないけど、すべてにおいて全力で取り組む姿勢や、レースに向かうことや、普段の姿勢を後輩に見せられたらなというところ。(明日以降に向けて)初日としては上々の出だしかなと思う。ここから気を抜かずに、ひとりひとりのレースがチームにつながるようにやっていきたい」