接戦の末、関学大下す
◇第48回関西学生選手権大会順位決定戦◇対関学大◇6月12日◇エディオンアリーナ大阪◇
[第1Q]関大16-14関学大
[第2Q]関大17-13関学大
[第3Q]関大14-15関学大
[第4Q]関大19-11関学大
[最終結果]関大66-53関学大
悔しい敗戦から、一夜。この日、コート上で関関戦が実現した。試合開始直後から一進一退の攻防が続く中、確実に得点を重ねていき、関学大に勝利を挙げる。明日の最終戦へ繋ぐ、大きな勝利となった。

第1クオーター(Q)、ジャンプボールを奪われ先制のチャンスを与えてしまうも、武村壮二郎(人3)がブロックし、得点を防ぐ。その後、すぐさまゴール下にボールを運び、武村がシュート沈め、関大が先制点を挙げる。しかし、序盤は連続でシュートを沈められ、関学大のペースで試合が進む。タイムアウト後、武村がリバウンドを制すると立て続けに得点を重ね、点差を縮めていく。終了5秒前、林龍之介(人2)がゴール下、フリースローを確実に決め、逆転して第1Qを終える。


第2Q開始直後、同点に追いつかれるも、竹村崚(文4)が自らゴール下に切り込み、シュートを沈める。その後も西村晴人(商3)のスリーポイントや竹村のアシストで武村が得点を決め、リードを広げていく。関学大に6点差をつけ試合を折り返す。


第3Q、序盤はシュートを打つもなかなかゴールにボールが沈まず、関学大に逆転を許す。流れが関大に傾いたのは終盤。西村のシュートを機に、フリースローや大内一慶(社2)のリバウンドショットで大きくスコアを動かす。連続で12点を獲得し、再びリードを奪い返して試合は最後の10分を迎える。

最終Q序盤、点の取り合いが続く。相手のタイムアウト後も、気持ちを切らすことなく点数を重ね、最後まで攻撃の手を緩めない。終盤に西村がこの日、16点目となるシュートを沈める。その後、糸瀬公平(人2)がスリーポイントを決め、試合終了を迎えた。


逆転される場面はあったものの、確実に得点を重ねていき、関関戦を制した。勝利の鍵を握ったのはディフェンス。「苦しい場面でもリバウンドを取れたことが勝利に繋がった」と竹村主将。明日の最終戦でも勝利をつかみ取り、有終の美を飾りたい。【文:石井咲羽/写真:牧野文音・石井咲羽】
▼ラディオノフ・ユリアンヘッドコーチ
「今日勝てたことはよかった。昨日の同大戦よりいい試合だったと思う。昨日の同大戦は迷いがあったが、今日に向けて高め続けてこれたのが良かった。多くの選手が試合に関わって、重要ないいプレーをしたことが勝因だと思う。今日は、ストロングサイドを潰そうと話していて、ほとんどの時間で十分な攻撃ができていた。できなかったことを1つ挙げると、たぶんリバウンドだと思う。ボックスアウトリバウンドをしなければならないと話していたが、試合を支配できなかったほとんどの時間帯は、リバウンドで負けていたのが理由だと思う。リバウンドを取れなかったのがチームの弱点。リバウンドも制することが完璧なゲームプランだったが、うまくいかなかった。その他は、ゴール下で競り勝つことはなんとかできた。今日は試合をコントロールできたことは間違いない。ほとんどの時間で試合のペースを握ることができた。タフでいい試合だった。今日は、いつもよりボールを回せている選手もいて、良かった。昨日の試合と比べても、ボールを回せてたいことは評価したい。明日に向けて十分な時間はない。明日の試合については、立命大は強いチームだから、タフな試合になると思う。そのうえ5連戦だから、十分にリフレッシュして、回復してから試合に向かうことが大切。明日の試合は、選手にとってもいい挑戦になると思う」
▼竹村主将
「今日はディフェンスのコミュニケーションが上手く取れていて、失点を防げたのが良かった。相手のキーマンの得点を減らせたのもすごく良かったし、苦しい場面でリバウンドを取れたことが勝利に繋がったと思う。ハーフコートオフェンスをスピードアップして展開すること、リバウンドを取られた後の切り替えを早くすることをチーム全員で意識していた。交代で出てくる選手がしっかり声を出して、すぐに全力でプレー出来ていたのが良い雰囲気に繋がった。林や大内や西田とかの2回生が交代のメンバーとしてしっかり役割を果たしてくれたのが大きかったと思うし、雰囲気を良い方向に持って行ってくれた。自分はオフェンスの展開を速くすることと、常にリングへのアタックを忘れないようにしていた。糸瀬や晴人(西村)や岸に気持ちよくシュートを打たせるには、中にアタックする動きが必ず必要になってくると思うので、今後の試合でも続けていきたいと思う。晴人は攻守ともに本当によく頑張ってくれている。得点が目立つかもしれないが、晴人はディフェンスリバウンドのところでチームを支えていることが多い。今後の試合も期待しているし、少しでも晴人の負担を減らせるように4回生としてプレーしていきたいと思う」
▼西村
「個人的には今シーズンずっと調子が上がらなくて、のれてない感じがあって、チームメイトに迷惑をかけていた。そろそろ自分がやらなあかんなと思っていたが、今日もやっぱりチームに助けられたので、みんなに感謝したいと思う。僕はマッチアップが関学の11番の選手やって、そこがキーマンだったので、僕はずっとディフェンスとリバウンドを頑張ろうと思っていて、今日の試合はそこは頑張れていたと思うので、良かったかなと思う。試合通して、ずっと壮二郎(武村)とか大内とかがずっとオフェンスリバウンドに絡んでいてくれて、それが効いてきたのかなと思う。ベンチとかもずっと声だしをてくれてたし、試合中も下級生とか上級生とか関係なく、みんなが声を出して、ディフェンスとか、合間のフリースローのときとかしゃべっていたと思うんで、この雰囲気を継続してやってきたいなと思う。今日は長いこと出たんですけど、ずっと交代したりとか、昨日とかその前の試合も30分超えたりとかはなかったので、去年とかおととしとかに比べたら全然大丈夫なので明日の最終戦頑張りたい。立命館は僕が入学してから公式戦で1回も勝っていないので、明日は勝てるように頑張りたい」