健闘見せるもベスト30止まり

◇第69回関西学生剣道選手権大会◇6月6日◇エディオンアリーナ大阪
【1回戦】
●井上―山中(近大)
○内城―佐々木(大経大)
○小坂 不戦勝
○上田―前木(大教大)
○廣崎―国本(佛大)
○大橋―奥村(追大)
○舘井―大廣(大工大)
○吉本―矢原(大市大)
【2回戦】
○内城―井上(甲南大)
●小坂―竹本(立命大)
●上田―千葉(甲南大)
○廣崎―川頭(大体大)
○大橋―小池(関学大)
○舘井―中尾(芦屋大)
○吉本―安藤(立命大)
【3回戦】
○内城―山田(摂南大)
●廣崎―熊澤(近大)
●大橋―長(近大)
○舘井―岩本(天理大)
○吉本―須藤(龍大)
【4回戦】
●内城―林(天理大)
●舘井―嶌田(大教大)
●吉本―小角(天理大)
女子の試合が終わった後に男子の試合が始まった。男子からは8選手が出場。多くの選手が熱戦を繰り広げた。中でも内城毅(法2)、舘井慎太郎(経2)、吉本瑞輝(化生3)の3名がベスト30入りを果たし、3週間後に水戸で開催される全国大会への切符を手にした。
最初に戦ったのは井上央章(情3)。30分以上にわたる激戦を繰り広げるが手元を上げたところを打たれ悔しい1回戦敗退となった。

内城は3回戦に右腕1本で戦う剣士の山田(摂南大)と対峙(たいじ)。上から被せられるなど危ない場面も見られたが最後は見事な引き面を決め、勝利を収めた。

主将の廣崎拓真(商4)は1、2回戦共に延長戦にもつれ込む。最後には相手の中心を取り、出ばな小手を決めた。3回戦では体の大きな相手に遠間からの面を積極的に打っていく。小手や突きなど惜しい技もたくさんあった。しかし、最後は面を守った際、逆胴を決められて悔しい3回戦敗退となった。
吉本は3回戦、「自分から積極的にいけたことが良かった」と持ち前の攻めの剣道で2本勝ちを収めた。


本大会では内城、舘井、吉本の3選手がベスト30入りを果たした。この3選手は3週間後に全国の舞台を控える。この試合で見つかった反省点を改善し、全国での躍動を誓う。 【文:荒川拓輝/写真:荒川拓輝・横関あかり】
▼舘井
「全国が決まるまでは緊張していて動きも硬かったんですけど、徐々に動けるようになって自分のペースで試合ができたと思います。(良かった部分は)1本取られる場面がありましたが、落ち着いて取り返すことができました。(良くなかった部分は)初めての試合で緊張して足が止まってしまったり、会場に呑まれてしまったと思います。(1、2回戦共に勝負になりましたが)怖さはありませんでした。切り替えていこうと思いました。(全国大会が控えますが)今回下がって打たれたので、全日では先に攻めて行けたらいいと思います」
▼吉本
「やれることをしっかりやろうと思ってやりました。(良かった部分は)自分から積極的にいけたことが良かったと思います。(良くなかった部分は)最後に負けた試合は体力が尽きて足が止まって、自分からいけなかったので改善点だと思います。(1回戦は母校・上宮高校の後輩と戦いましたが)組み合わせを見た時はびっくりしました。後輩で負けられないので、自分の方が強いと思って気迫でいきました。(全国大会に向けて)2週間時間があるので自分に足りなかった部分を改善して、全日本で力を発揮できるように頑張ります」
▼内城
「全日本の切符を取ることができたのはよかったんですけど、その上には上がれていなかったので優勝するにはもっと稽古が必要だと思った試合でした。(良かった部分は)調子が悪い中でも泥臭く勝ちを握れたのは自分的に良かったと思います。(良くなかった部分は)試合に万全なコンディションでいけなかったり、気持ちの面で引いてしまったのは良くなかったと思います。(1回戦とても長い試合でしたが)1回戦が一番動けていなくて、一番満足できてない試合でした。そんな中、2回戦と3回戦で勝てたのは良かったです。(全国大会に向けて)今日切符は掴めましたが、情けない試合が多かったです。全国では周りの人が目を見張るような剣道ができればいいと思います」