的中連発!決勝進出に期待大

◇第33回全国大学選抜大会◇女子予選◇5月4日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
[四ツ矢]9中(全12射)
[一手]5中(全6射)
[一本]3中(全3射)
[一本]3中(全3射)
前日の男子に続き、女子も予選が開催された。例年は予選も東京で行われるが、今年は自校での開催となった。女子の代表メンバーは3人のみ。人数が少ない分、一射の重みは大きくなる。選手たちからも、緊張感が漂っていた。

出場選手は植木鈴華(商2)、龍見璃胡(商3)、三屋莉歌(法4)の3人。1人4射、3人計12射の勝負である四ツ矢から、試合が開始された。

前半2射では植木と龍見が2中を果たし、3人計6射終了時点で5中を記録。その後も順調にあてていき、龍見が見事皆中を果たした。



続いて、1人2射の一手、1人1射の一本が行われた。一手では、植木の1射目が惜しくもはずれてしまう。しかしその後は全員が安定した行射を見せた。一本では、2回とも全員が皆中。終始緊張感が会場を包む中、1射終わるごとに選手からは安堵の表情がうかがえた。

龍見は本予選通して皆中を果たし、チームの勝利に大きく貢献した。「すごく緊張した中で、チームを助けることができたと思う」と、自身も試合を振り返る。1人1人に大きなプレッシャーがかかる中、安定して的中数を伸ばした関大。決勝進出校が決まるのは他の出場校の結果が全て出た後になるが、大きな期待がかかる。【文/写真:横関あかり】
▼龍見
「今までは予選も全部東京でやっていたんですけど、今年はコロナが流行して自校での開催になりました。1番うれしいのは開催できたことで、価値があるかなと思います。自校ですけど、めちゃくちゃ緊張しました。めちゃくちゃしんどかったです。新人戦は6人で、責任も6人に分散されるんですけど、女子は3人しかいないので、すごく緊張しました。明治神宮が本戦なので、みんなで明治神宮に行きたいという気持ちと、主将を明治神宮に連れて行って日本一にしたいという気持ちで臨みました。OGの人と、本戦に行くというのを約束したので、行かざるを得ないというか、覚悟を決めざるを得ないという感じでやりきることができました。(今日の手応え)的中はあくまでも結果ですけど、すごく緊張した中で、チームを助けることができたなと思います。(モチベーションは)コロナで、メンバー以外はここで練習できなくて。だからこそ勝たないといけないという風に思いました。逆にそれでモチベーションが上がったとかではないんですけど、今引けてる私たちが勝たないと、未来にもつながらないと思うので。代表としてモチベーションは高かったと思います。(今後へ向けて)掲げているのは制覇です。新人戦を逃してしまって、もう後がないので、選抜も関戦もインカレも王座も全部全力で取りに行きたいと思います」