同大を完封し、春季リーグ初勝利!

令和3年度関西学生春季リーグ戦第1節◇対同大2回戦◇4月4日◇わかさスタジアム京都◇
同大 000 000 000=0
関大 101 010 20X=5
(関)鷲尾-久保田拓
(同)髙橋恭、遠藤、西村、安田、道端-長谷川
1(中)安藤
2(右)中井颯
3(遊)野口
4(捕)久保田拓
5(一)上神
6(左)小河
7(二)坂之下
8(投)鷲尾
9(三)藤崎
前日は逆転負けを許し、苦い敗戦となった関大。今日は絶対に負けられない戦いだった。先発のマウンドに上がったのは昨日、敗戦投手となった鷲尾昂哉(経3)。第2試合では早いカウントから打たせるピッチングで同大打線を完封。鷲尾の好投で今リーグ初勝利を挙げた。

初回、鷲尾はストライク先行のピッチングを見せる。2奪三振を奪い、三者凡退に抑える。その裏、先頭の安藤大一郎(経4)が安打で出塁。中井颯良(政策2)が送り得点圏に。続く野口智哉(人4)がセンター前に運び、関大が1点を先制する。

2回表は先頭打者にフェンス直撃の3塁打を放たれ、0アウト三塁のピンチを迎える。しかし、落ち着いた投球で後続を抑え、ピンチを切り抜ける。
3回裏は先頭の藤崎悠(環都4)が右越三塁打で出塁。続く安藤が倒れるも、中井颯がセンター前に運び、追加点を挙げる。



5回の攻撃では先頭打者の鷲尾が出塁し、続く藤崎と安藤が送り犠打で進める。2アウト三塁の場面で打席に立ったのは前の打席で適時打を放った中井颯。この打席でもセンター前に運び、追加点を挙げる。

7回裏は相手投手が制球を乱し、四球を連発。押し出し四球や、久保田拓の犠飛でダメ押し点を上げ、相手を突き放す。

先発の鷲尾は3回以降、安打を打たせないピッチングで相手を完封。前日、苦杯をなめた相手にリベンジを果たした。

今日の勝利で明日へと望みを繋いだ関大。明日の第3試合でも勝利を挙げ、逆転勝利で勝ち点をもたらす。【文:荒川拓輝/写真:坂井瑠那・石井咲羽】
▼早瀬万豊監督
「 (先発の鷲尾について)オープン戦の時から調子が良かったので、期待どおりの投球だった。球数も92球と今日はすごく少なくて、最後までそんなに球も落ちていなかったので良かった。これから春季リーグ戦を戦っていく中で十分先発としてやっていける手応えを感じた。コントロールも良く、久保田がいいリードをしてくれて本人の自信になったのではないか。(鷲尾の持ち味は)一番はストレートの質と球筋。今日はテンポよく投げられていたことも良かった。(2回の三塁打のピンチを乗り切ったことは)本人の自信になると思う。強気のストレートで攻められていたので良かった。(打線について)1点ずつですけど、中井がいいところで打ってくれたのが大きかった。初回に1点とれて、先制できることに越したことはないので、打線が繋がって良かった。3点目が大きかった」
▼坂之下晴人主将(人4)
「(試合を終えて)やっと勝てたのでよかったです。ほっとしました。(昨日から変えたことは)試合前の準備であったり、後半の集中力が課題だと思いました。それが修正できて、自分たちの野球ができたのでよかったです。(鷲尾投手が好投を見せていたが)オープン戦から調子が良くて、打たせて取るピッチングで守備からリズムを作ってくれたのでナイスピッチングでした。(明日に向けて)明日負けたら今日の勝ちは意味がなくなるので、何が何でも明日勝って、勝ち点を取ろうと思います」
▼鷲尾
「(完投について)正直嬉しいです。先発は今回が初めてで、なんとかつなげようと思って投げました。これまで5回はあったけど6回以上は初めてでした。今日は球数も少なく、変化球を中心にゾーンに投げて打ち取ることができたので良かったです。初回に抑えた時点で球も良かったので完投いけるかなと思っていました。今日の投球で自分のピッチングが通用するんだなと自身になりました。(2回三塁打を打たれたときは)もう開き直って、次のバッターに集中しようと思って投げました」
▼中井颯
(試合を終えて)チームの勝ちに貢献できたことが一番で嬉しいです。(緊張感はあったか)昨日は初試合で緊張していた部分があったんですけど、今日は昨日よりも体は動いてたかなと思います。(初回の好プレーについて)試合の入り自体が緊張してたので、ワンプレー目でああいうプレーができたことで気持ちが楽になりました。(2本のタイムリーについて)2打席目はウエスト気味のボールをスクイズでファールにしてしまったので、なんとしてでも1点返したいと思っていました。詰まってでもいいと思って打ちました。打球の飛んだ場所が良かったです。3打席目は左ピッチャーでデッドボールが当たってもいいという気持ちで入ったんですけど、打球が抜けてくれてよかったです。(鷲尾投手が好投を見せていたが)初回、簡単に1点を取ることができたので、鷲尾さんが2本のみの被安打でいいリズムでピッチングをしていたので追われる怖さは昨日よりはなく、攻撃陣は攻撃に集中できたと思います。(チームの雰囲気は)昨日よりかは今日は負けたらあかんというよりも、勝ちにいこうというポジティブなチームの雰囲気だったのでいい形で試合に入れたと思います。(自身の調子について)打球自体は良くなかったが、形としては自分の形が出ていた。このままいけばいつかはヒットを打つことができるだろうと思いながら打席に立っていました。(明日に向けて)今日勝ったことで3戦目に繋がったので、何としても3戦目を取って、勝ち点を取りたいと思います。
▼藤崎
「(スタメン獲得の感想) 正直嬉しい。去年から久保田(有哉=情4)とサードのスタメン争いをしていて、どっちが出るか分からない状況だった。スタメンになれたとは思ってないが、久保田も去年ベストナインを獲っているいい選手。彼がいるから思い切ったプレーができています。(どこを評価されての起用か) 守備。去年から始めたサード。正直元々やっていたセカンドよりはるかに難しかった。打球の速さ。スローイングの難しさにとても苦労した。 新チームになって実戦では無失策。サードの守備にも自信が持ててきた。(今大会への意気込み)下級生から出ている選手が多く経験も豊富。晴人がしっかりまとめてくれていて、チームの雰囲気も良い。優勝できる自信はある。自分の役目は上位打線に良い形で繋ぐこと。前の打順がピッチャーなので、先頭打者になることが多い。自分がチャンスメイクできたら打順にも厚みが出てどこからでも点が取れると思う。(打った感触) 昨日、同大の高橋に変化球攻めで抑えられたので、変化球を狙おうと思ったが、今日は真っ直ぐが多かったので狙いを変えた。 良い投手なので追い込まれる前に打てて良かった。正直、あそこまで完璧に打てると思わなかった。(明日への意気込み)絶対に落とせない試合。とてもいい勝ち方ができて、チームの雰囲気もいつも通りに戻った。今日みたいな隙のない試合ができたらこのチームは絶対に負けない。(今大会の個人目標)出塁率5割。無失策。良い形で野口、拓真に回してあげたい。彼らなら必ず点を取ってくれる。今までもそうやって勝ってきた。チームが勝てるためにできることをしたい」