全国2位の好成績も、悔しさ残る
◇第68回全日本学生選手権大会◇12月20日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
[2回戦]関大11―11法政大(全12射)
[同中競射]関大6-4法政大(全6射)
[3回戦]関大8-7日体大(全12射)
[準決勝]関大9-6東北学院大(全12射)
[決勝]関大6-10大経大(全12射)
準優勝
関大弓道女子が全日本インカレで、準優勝という輝かしい成績を収めた!2回戦から出場した関大は、着実に駒を進めて決勝進出。最後の最後で思うように的中数を伸ばすことができず、目指していた日本一には惜しくも届かなかったが、手応えをつかんだ試合だった。

今大会では、大前・植木鈴華(商1)、落前・角朋香(政策3)、落・髙平愛花(人3)をメンバーとして挑んだ。2回戦での相手は法政大。流れ良くスタートし、次々に的を射抜いていく。植木と角が皆中。髙平も3中をたたき出す。しかし、相手校も好調な滑り出しで的中数を伸ばし、試合は同中競射へともつれ込む。ここでも関大の勢いは衰えず、全員が皆中。見事3回戦へ進出した。


その後の3回戦でも、強さを発揮する。ここでもルーキーの植木の活躍が光り、関東の強豪・日体大相手に8-7で勝利。準決勝も勝ち上がり、決勝戦への切符を手にする。部員たちは互いに抱き合い、歓喜に沸いていた。


そして迎えた決勝。同じ大阪の大学である大経大を相手に挑んだ。これまでの戦いとは異なる緊張感が漂っていた。その空気に影響され、関大にもミスが多発。終盤で巻き返しを図るも、あと一歩届かず。悔しさの残る準優勝となった。


全国で2位という輝かしい結果にもかかわらず、「すごく悔しい」と3人は口にした。この大会をもって4年生は引退となるため、「自分たちが試合で中てて、勝利を届けたかったという思いもある」と、植木は語った。目指すは日本一。より一層強くなるために、また練習に励む。来年のこの舞台でリベンジを果たしてくれるに違いない。【文:竹中杏有果/写真:木原綺音】

▼植木
「今日は、初戦で11中を出したので、そこの初戦を乗り越えることができたのが重要ポイントだったなと思います。緊張もしたんですけど、やっぱり1発目でそれだけ大きい数字を出すことができたので、その後も勢いに乗って行けたのかなと思います。1回生だけど選んでもらうことができたので、先輩とか同期とかの応援をしっかり受け止めて練習してきました。でも、正直、今週は調子が良くなくて、ずっとウジウジしてしまっていました。でも、昨日くらいから急に吹っ切れて、試合に集中するという風に切り替えることができました。それが今日の良い的中につながったかなと思います。(先輩方はどんな方たちですか?)サポートしてくださる先輩も、一緒に弓を引いている先輩も本当に頼りになる方たちばかりで。自分が中らなかったりしたときも、すぐに励ましてくださったりしてくれて。『1回生やから、自分が自分がと思い詰めなくて良いよ』っていってくださって、すごく心が楽になりました。自分らしく引くことができるように、皆さんサポートしてくださいます。(コロナで大変な1年でしたが)コロナにかからないように、部の中でいろいろな感染対策をしないといけなくなってしまって。人数制限とかもあったせいで、思ったよりも練習時間が少ないというのが、この1年で大変なことでした。オンラインの練習試合とか、大きな試合とかがあって、相手を見ながら試合ができないというのが、試合はしているのに少し違うという感じで。やっぱり、相手がいて、自分たちが引いてっていう臨場感が足りない、少し寂しい試合だったかなとは思います。でも、リモートで会話しながら戦いに挑めたのは、楽しかったし、良い経験になったなと思います。(今回の準優勝は?)すごく悔しいです。やっぱり、決勝戦まで出たら勝ちたいって思ったし、4回生の方はこの試合で引退されてしまうので。自分たちが試合で中てて勝利を届けたかったっていうのが一番あります。準優勝でも、関大としては大きな成績だと思うんですけど、優勝したかったなとは思います。今後は、この4年間、残りの試合で全部1位になりたいっていう思いで必死に練習していこうと思います」
▼角
「今日は、初立で4本詰めれたのは良かったんですけど、決勝で1中しか出せなかったのは悔しいです。(準優勝は)悔しいです。やっぱり、日本一になりたかったです。(この1年を振り返って)それこそ、リーグの時とかも最後で負けてしまって、結構悔しい思いをすることが多くて。それをばねにして、みんなで練習を頑張ってきたからこそ、準優勝になれたのかなとは思います。でも、日本一にあと一歩足りなかったというのが、やはり悔しいです。(今後は)この悔しさを絶対に忘れずに、次は絶対に日本一になります」
▼髙平
「準優勝は悔しいです。優勝を目指してやってきたので、足りなかったなと思っています。最近の女子の中では良い成績ではあるんですけど、目標は全国優勝なので、目標には届いてないです。(自身のプレーを振り返って)練習では、高的中を出していたんですけど、本番で思うような数字が出なかったなとは思っています。課題ですね。(この1年を振り返って)頑張ったなって思っています。(オンラインでの試合に関しては)いつもと違うのは違うんですけど、オンラインになったからこそ良いことってたくさんあったので。いろんな準備とかは大変だったとは思うんですけど、私はオンラインでも対面でも試合だと感じていたので。オンラインにも、オンラインならではの良さがあると、良いところを見てやってました。(来年の目標は?)練習でも試合でも、実力を出して的中で引っ張っていけるようにしていきたいです」