今年最後の大会 悔しさ滲む2回戦敗退
◇第70回西日本学生新人選手権大会◇12月13日◇堺市大浜公園相撲場
[1回戦 李 〇送り出し
[2回戦 李 ●突き落とし
例年5月に行われ1年生たちが熱い戦いを繰り広げるが、今年は新型コロナウイルス拡大の影響で12月の開催となった。関大からは唯一、李仁(文1)が出場。部員からの声援を受け健闘を見せたが、惜しくも2回戦で敗北となった。

「優勝したい」と意気込み、迎えた1回戦。相手は立命大・清水だった。立ち合い前に時間をかけ気持ちを落ち着かせ、試合に臨んだ。立ち合いの当たりの強さを武器とする李は試合開始直後から激しくぶつかりあった。その後、長い押し合いを制し送り出しで白星を飾った。

続く2回戦は近大・北野と対峙(たいじ)した。強敵との対戦となったが、序盤は李が優位に試合を進める。しかし、攻撃をうまくかわされ体制を崩してしまう。そこから立て直すことができず突き落としで苦杯をなめた。

今年最後の試合となった今大会は悔しさの残る結果となった。だが、今年1年で李は確実な成長を遂げているに違いない。団体戦でも個人戦でも西日本の頂点を目指し、さらなる鍛錬を続ける。【文:荒川拓輝/写真:荒川拓輝・金田侑香璃】
▼李
「(今大会の意気込みは)優勝したいと思って臨んだ。(試合の感想は)今日は勝てた相撲だった。悔しいです。(緊張はしましたか?)1回戦で緊張は取れた。2回戦は落ち着いてできたつもりだったけど、相手がうまかった。(どんなところが?)自分の力が伝わらず、すかされてこかされた。(良かった部分は)1回戦はちょっとばたばたしてしまったが、自分の形で勝てたところが良かった。(改善したい部分は)足首の硬さと柔軟性です。(今日の試合で印象に残っている部分は)2回戦の相手は強いって知っていたんですけど、少しばたつかせられたこと。(そこは手応えがある?)そうですね。当たった瞬間は勝てると思ったけど、すかされていつのまにかやられていた。(今日に向けてやってきたことは)先輩方がオフシーズンの中で練習に付き合ってくれた。万全の状態で臨めたけど、負けてしまって申し訳ないです。(この試合が最後の試合ですか?)はい、最後の試合でした。早くてあっという間だった。(1年を通して印象に残っていることは?)西日本選手権大会の2部個人戦で2位になれたこと。(今後の目標は)来年度の西日本選手権大会の団体戦で2部優勝して、個人でも2部で優勝して、1部でもいい結果を残せたらいいと思う」