後半粘れずリーグ2連敗
◇2020ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第2節◇対京産大◇11月15日◇於・宝ヶ池球技場
【前半終了】関大10―10京産大
【後半終了】関大0―24京産大
【試合終了】関大10―34京産大
Aリーグ初戦、同大に粘りの試合を見せながらも敗北を喫した関大。京産大を相手に、第2節を迎えた。反則の多さが目立つ試合となった。前半は終盤で怒濤(どとう)の追い上げを見せる。後半も勢いに乗りたいところだったが、完全に相手の流れに。「京産大のペースで試合が進んでしまった」と、フッカー淡野徳蔵主将(人4)は試合を振り返った。
前半開始4分。相手の反則によりペナルティキックのチャンスが訪れる。FB松本大吾(経4)が見事ゴールを決め、関大が3点を先取。幸先の良いスタートを切った。

ところが、前半12分。京産大のトライとコンバージョンキックが決まり、逆転を許してしまう。
その後は攻撃と防御を繰り返す展開となった。ノットリリースザボールやノットロールアウェイなどの反則が目立ち、ペナルティゴールを決められる場面も。

しかし、7点ビハインドで迎えた前半ロスタイムに、好機が訪れる。相手ゴールライン間際のスクラムからフランカー千原拓真(情3)がライト側へパスをつないでいき、パスを受けたWTB勝又佑介(人4)がロングラン。一度倒されるもSH溝渕元気(人1)がボールを拾い、NO8高井杏輔(社4)にパス。高井も相手に捕まるが、再びパスを受けたWTB勝又がその勢いのままトライを決めた。コンバージョンキックも決まり、計7点を追加。前半終了間際、見事同点まで追い付いた。


続く後半。勢いに乗りたいところだったが、開始4分にトライを決められる。その後も序盤から相手のペナルティキックやトライが相次ぎ、試合は完全に京産大のペースに。「フィジカルの差が後半の方に出てしまった」と桑原久佳監督が言うように、守りの時間が長くなる。


その後も京産大の勢いは止まらず、後半に24得点を追加される。関大が攻める場面も見られたが、あと一歩得点につながらない。点差を縮めることができないまま、後半無得点でノーサイドとなった。

Aリーグ2戦目も白星とはいかず、上位3チームに出場権が与えられる全国大学選手権を逃す結果となった。前戦同様、前半ではタフな試合を見せた関大。後半でいかに流れを引き寄せられるかが勝負となる。残り2戦、関大のさらなる成長に期待だ。【文:横関あかり/写真:石井咲羽】
▼桑原監督
「前半はきっちりできていたのかなと思う。前戦に続いて後半の入りがちょっと悪かったというのと、フィジカルの差が後半の方に出てしまった。力の差が最後出てしまったというのが感想です」
▼フッカー淡野主将
「監督がおっしゃった通り、相手はストラクチャー、セットプレーから得点してくるというので、個人の強さに対して、関大はアンストラクチャーでできるだけインプレーを長くして、そこから勝機を見いだそうという風に考えていた。前半はなんとかプラン通りいけたところもあるが、やはり後半になって、セットプレーから崩れてしまった部分と、アタックの仕方について少し焦ってしまって、京産のペースで試合が進んでしまったことが敗因なのではないかなと思う。(後半で流れが変わったのは)セットプレーという部分で圧力に負けてしまったところ。アタックするエリアっていう部分が、ずるずる、ミスペナルティーを重ねて、自陣でプレーすることが多くなったので、やはりディフェンスの時間が多くなって、相手のスコアにつながってしまったのかなと思う」