滝川記録なし。悔しさ滲ませた
◇第66回全日本学生個人選手権大会◇11月8日◇はびきのコロセアム◇
【M96㌔級】
記録なし 滝川市朗(政策4) 計0㌔
新型コロナウイルス影響で、例年よりも遅れた日程で無観客での開催となった全日本学生個人選手権大会。ラストイヤーとなる滝川が本大会に出場した。

最初はスナッチ競技が行われた。滝川は2番目に登場し、100㌔を選択。大きな声で挨拶をし、気合を入れて臨んだ。しかし、思うようにバーベルを上げることができない。続く2回目の試技では勢いよく持ち上げるも、惜しくも失敗。最後も成功させることはできず、スナッチ競技の記録はなしという苦い結果に終わった。「緊張はなかった」と話した滝川だったが、悔しさの残る結果となった。
続くC(クリー)&ジャーク競技。1人目に出場した滝川は、気持ちを切り替えて試技に臨んだ。1回目に選択した120㌔を難なく持ち上げると、安堵(あんど)の表情を見せる。続く2回目には、+5㌔の127㌔に挑み、見事成功させた。ラストは132㌔に挑戦。落ち着いた表情で一気に方の位置までバーベルを持ち上げ、勢いよく腕を伸ばす。しかし、バランスを崩し、バーベルを落としてしまった。この競技の記録は127㌔となった。


スナッチ競技での記録なしが影響し、トータルは計0㌔となり、全国から集まった強豪たちにはあと一歩及ばず。「本当は今日良い試合をして、しっかり引退しようと思ったんです。でも、やっぱりすごい悔しい」。試合後は悔しさを滲ませた滝川。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、思うように練習ができなかったことが大きな影響を与えた。3月に開催されるインカレに向けて、滝川はまた歩み始める。集大成で素晴らしい試技を見せてくれることに期待だ。【文/写真:竹中杏有果】
▼滝川
「めちゃくちゃ不甲斐ない試合をしてしまって。本当は、今日良い試技をして、しっかり引退をしようと思ったんです。でも、やっぱりすごい悔しいので、また3月にインカレがあるのでそこまで頑張ろうと思います。(緊張はあった?)なかったですね。ここ(はびきのコロセアム)はホームみたいな感じで。よく試合があったので、緊張はなかったです。練習不足でした。(コロナ期間の練習は?)器具が全然使えなくて、施設も使えなかったので、部員各自家でトレーニングをしたり。人によってはバーベルを買って、家でやっていた人もいました。(本当は今日が引退だった?)そうですね、本当はそう考えていました。来週、関大だけでの試合があって、公式戦ではないんですけど、それにも出場します。(その試合に向けて何か改善点は?)シンプルに体感とか筋力とかがすごく落ちてしまっているので。そこら辺をしっかり、1週間で補強してあげて。あと体も絞ったらいい感じになるのかなと思います。(引退試合に向けての意気込み)学生生活最後の大会になるので、絶対いい試合します。みなさん応援よろしくお願いします」