芦屋大下し2連勝!
◇2020年度関西大学連盟秋季リーグ戦第10日◇対芦屋大◇11月1日◇
(無観客開催のため、会場は非公開)
[第1セット]関大 25-14芦屋大
[第2セット]関大 25-23芦屋大
[第3セット]関大 25-20芦屋大
[セットカウント]関大3―0芦屋大
前日の快勝から一夜が明け、迎えた芦屋大との一戦。序盤から勢いに乗ると、第1、2セットと連取。第3セットは相手に押される場面もあったが勝負所でしっかりと決め切り、関大に軍配が上がる。武庫女大戦に続くストレート勝ちで連勝を決めた。

第1セット、石田成実(4年)の得点で先制すると、升谷未来(2年)のスパイクや原幸歩主将(4年)のサービスエースで得点を重ねていく。 中盤は点の取り合いとなるが、ブロックでの得点や江口夏鈴(4年)のライトからの攻撃も決まり、関大の勢いが止まることはなかった。長いラリーの末に原主将のスパイクが決まり20点台に乗せると、そこから連続得点でマッチポイントへ。最後は、石田のサービスエースでこのセットをものにした。



第2セットも流れは関大にあった。1点目こそ相手に取られたが、相手のサーブミスから3連続得点でリードを奪う。ブロックでの得点や石田のフェイント、高山梨夏子(4年) のクイックなど多彩な攻撃で得点を積み重ねる。 相手の強気の攻撃にも対応し、きれいにディグを上げ、全員で安定したレシーブを供給。そして、セッター 児玉光涼 (1年)がトスを散らし、相手をほんろうした。原主将のスパイクで25点目を取り、勝利へ王手をかけた。



迎えた第3セット。相手に3連続得点を許す。その後も相手を追いかける展開は続いたが、「 自分たちが押されていて、リードされていても絶対に負ける気がしなかった 」と原主将。我慢強く、食らいついた。中盤に同点に追いつくと、一進一退の攻防を繰り広げる。石田のスパイクや児玉のサービスエースでブレイクすると、小林瑞季(3年)もライトから得点を決めた。迎えたマッチポイント、「 最終セットの最後の1点は絶対にブロックで決めようと思って」と升谷。その言葉の通り、 相手のスパイクを高いブロックが阻み、試合を決める1点をもぎとった。



苦しい状況が続いていたが、両試合ともストレート勝ちでこの週末を締めくくった。全日本インカレへののぞみをつなぎ、このリーグ最後の2戦を迎える。最後の1点を取るまで、関大のバレーを貫き、このチームでひとつでも多くの白星をつかみ取る。【文:金田侑香璃/写真:横関あかり】
▼岡田哲一監督
「今日は久しぶりにいいバレー、関大らしいバレーができた。内容は今までも結構良かったけど、それが勝負所をちゃんと自分たちで取り切れた。不安がなくというか、安心して見ていられた。すごくチームになったなと感じた。ブロックが大分増えてきた。ブロックで止めるだけではなく、点を取れることが今までに比べたら増えてきた。そこが良かったと思う。今日はみんな良かった。セッターが合うようになってきて、アタッカーを上うまく引き出してこれるようになったと思う。今週からいけるという感じはしていた。内容は良くても、うまくチームが作れていなかった部分があったけど、このリーグを通して段々チームになってきていた。そろそろ今年の関大っていうチームができ上がってきたかなと感じていた。最終戦まで油断はできない。残り2戦もしっかり今日みたいな試合ができるようにしたい。このまま勝てれば全日本インカレに出れると思うので、そこにつながるように頑張りたい」
▼原主将
「相手も結構攻めのバレーをしてきたけど、それに負けない勢いのあるバレーができた。そして、最初から自分たちのリズムが作れたのが良かったと思う。昨日、自分たちのバレーができてストレートで勝てたのが自信になって、今日もそのままの調子でできたのが良かった。(自身について)ずっと調子が良くない状態が続いていたが、今日がリーグを通して一番良かった。これからにつなげていきたい。今日は、大事なところでブロックがしっかり止まっていたし、決まっていたのがすごく良かった。あとは抜けたところのディグが上げられていた。みんなが満べんなく攻撃ができていて、ミドルも機能していた。自分たちが押されていて、リードされていても絶対に負ける気がしなかった。今までは結構焦って相手にやられることが多かったけど、それがなくて我慢して攻めるところは攻めれたのが良かった。この2勝は大きい。やっと形が見えてきだという感じ。目標にしていたリーグ優勝はかなわないけど、あと2戦勝ち切って、次の関西インカレにつなげたい」
▼升谷
「先週、2敗してしまってチームのモチベーションが下がってしまったかなという感じだった。だけど、この先全部勝てば全カレに出ることはできるし、4回生と一緒にもっとバレーができるので、もう一度気合を入れてチームで立て直していこうと決めて練習もしてきたし、試合にも臨めた。だから、この土日の試合はすごく良かったと思う。最終的にはブロック賞を取りたいと思っていて、チームのブロックの軸となってブロックショットじゃなくても、しっかりタッチをしてレシーバーが取りやすいようにということは考えながらプレーしていた。自分のスパイクは決まらないことも結構あったけど、周りの4回生のスパイカーがいっぱい決めてくれたり、セッターがいろんなポジションを使うことで相手を惑わすことができたと思う。最終セットの最後の1点は絶対にブロックで決めようと思って入ったので、そこでしっかりブロックで取れたのは良かった。しっかり一戦一戦戦って最終的には全カレに出れる権利を得られるように勝っていきたい」
▼児玉
「昨日、チームとして良い感じに終われたので、今日も出だしから昨日の良いイメージを持って、最初から自分たちのバレーができるように、守りに入るのではなくて、最初から攻めていこうという話をしていた。最初から自分たちのバレーを展開できていたので、良かった。競ってきたり、相手にリードされてるとどうしても慌ててしまって、冷静に考えられてなくて、トスが一カ所にかたまって、偏ってしまうことがあるのが自分の悪いところ。余裕を持って、3枚全部を使って、流れをつかめるようにということを意識していた。今日も結構、ミドルとかも使えて、良い流れをこっちに引き寄せていたのが良かったポイントかなと思う。今チームが、全カレ出られるか出られないかの厳しい場面に入っている。今まで負けが続いていたのを引きずっていても悪くなる一方だと思う。だめだったところの反省をしっかりして、どれだけ切り替えてやれるかっていうかが大事。この1週間内容にこだわって練習してきた成果が出せて、反省を生かせたと思う。この土日の連勝を、勝ったことに浸って、油断すると、相手にやられてしまうと思う。でも、この良いイメージを1週間忘れることなく、練習の時から試合をイメージして、自分たちのバレーをいかに展開できるかっていうのを大事にして、チーム全員で勝っていきたい。勝つことももちろんすごく大事だけど、勝つことばかりを気にしすぎて、自分たちのプレーが堅くなって、発揮できなくなるっていうのが一番だめだと思う。リラックスして、練習の成果を全部発揮して、更に良い試合をできるように頑張りたい」