須本、本田インタビュー全文
◇第46回西日本フィギュアスケート選手権大会◇10月31日◇京都アクアリーナ◇
【男子結果】
4位 須本光希(2年) 202.14
7位 本田太一(4年) 177.17
13位 市橋翔哉(4年) 140.73
上記の結果より、須本、本田の2名が12月に行われる全日本選手権(全日本)への出場を決めました。
▼須本
「トリプルアクセルで転倒してしまって、スタートの1本目からミスしてしまいました。今シーズン良くない分、不安が頭をよぎったんですけど、でも最初から最後まで集中力を切らさずできたかなという感じで。演技前から、集中力は切らさずにしようとは思っていたので、それはできたかなと思います。今シーズンの課題は高難度のジャンプなんですけど、でも高難度のジャンプよりも今まで跳べていたものが試合になると跳べないというのが3試合続いていたので。この試合で少しだけ自信が付いたかなとは思います。名前がコールされてから、武史先生(=本田武史コーチ)に『練習通りやって、力強く演技してきて』という言葉を掛けてもらって。少し不安もあったので、泣きそうになったんですけど(笑)。最初から最後まで、武史先生の言葉を忘れることなく演技できたかなと思います。(全日本にむけて)課題はたくさん見つかりました。もともと分かってはいたんですけど、まずはショートプログラム(SP)です。調子が良かったのに、あんなに失敗するっていうことは今までほとんどなかったので。多少の自信は持って、全日本に臨みたいなと思います。(武史先生と試合を重ねるにつれて)大西先生(=大西勝敬コーチ)は優しく、武史先生は力強く、試合前送ってくれます。武史先生は、練習の時もはっきりとここが良い、ここが悪いと言って下さるので。良いジャンプが跳べた時は、自信につながります。(ジャンプの跳び方で)跳ぶ前の姿勢と締め方というのを移籍してからずっと取り組んでいます。練習の時は、何度も跳べるので良い感覚っていうのは自分の中ではあるんですけど、試合の緊張感で少しずれてしまうと、軸がどこかに行ってしまったりというのがあるので。まだ完ぺきではないですけど、いい方向にはいっているかなとは思います」
▼本田
「体力的にもきつかったですし、全体的にもまとまっていなかったので、悔しい部分もあります。超最低限ですけど、まずは全日本に進むことができたというところ。収穫もなかったわけではなかったので。悔いは残りますけど、また次の試合があるということで年末まで頑張るモチベーションができました。近畿ブロック(=近畿選手権大会)からいろいろ構成を変えたりしていて。当初は4回転をとか言っていたんですけど、まだまだ状態が上がっていないということもあって。トリプルアクセル+オイラー+トリプルサルコーとか、細かいところですけど自分で試しているところがあって。それが少しずつ力になっているなとは感じています。なかなか点数に大きくは現れるわけではないので、少し自己満足に近い部分があるとは思うんですけど、できる技が少しでも増えて、それを試合で出せるっていうのはやっぱり小さい頃から変わらない喜びなので、そこは収穫かなと思います。まずは今日、最終グループにすら入れなかったということで、話にならないなという感じがあります。今シーズンで最後になるので、そこまで順位を気にしているわけではないんですけど、やっぱり後輩や先輩にも勝てないのは悔しいので、全日本で勝てるように頑張っていきたいなと思っています。自分の映像を見ていて、まだまだ荒い部分があると感じています。自分の中で目標としている滑りがあって、アレクセイ=ヤグディン選手(ロシア)のような男らしい滑りや力強いジャンプというところを目指しています。ジャンプというところは、トリプルアクセルとかはまだまだなんですけど、自分の中では技術的にも試合で調整する力が付いてきているとは思います。でも、まだまだ滑りというところが荒くて、力強さというよりは汚いというか、あまりスケートが良くないということを感じているので、そこを修正していきたいなと思います。(最後の全日本は)一番最初に自分が引退試合というものを見たのは、10年くらい前に濱田チームの先輩方が引退される時で。漠然と『いいな』と思っていたら、気づけば去年は純也君(=渡辺純也)とか隼輔(=時國隼輔)とかの1つ上の先輩が引退して。次は自分と分かってはいるんですけど、全日本でああいう(素晴らしい)演技をしている自分が、想像つかないところがあります。ここ数年間、フィギュアスケートの技術とかそういう全体で見ると成長しているし、収穫もあるんですけど、全日本の結果という面では結果を残せていない。結果にこだわりすぎないと思っている部分はあるんですけど、まずはSPを通過して、フリーで満足のいく演技を、自分もそうですしお客さんやファンの方、家族やスケートの仲間に伝えられるような演技ができたらなと思っています。(妹たちと最後試合に出たい?)そればかりは勝負の世界なので。望結(=本田望結・プリンスホテル)に関しては、構成を上げていかないといけないと思いますし、実力でもほぼミスのない演技をしないといけないと思います。1週間詰めて練習を頑張ってほしいなと思います。真凜(=本田真凜・JAL)に関しては、東京ブロックの演技だと大分怪しい位置にいると思いますし、本人もそれはわかっていると思うので。東日本(選手権大会)通過、全日本出場を目標にしていい選手ではないと思うので、しっかりと状態を上げて次のステップに。できることなら3人で行くことができたらなと思います」