デュースで粘るも第1セット落とし、帝塚山大に敗れる。
◇2020年度関西大学連盟秋季リーグ戦第7日◇対帝塚山大◇10月24日◇
(無観客開催のため、会場は非公開)
[第1セット]関大32-34帝塚山大
[第2セット]関大19-25帝塚山大
[第3セット]関大25-17帝塚山大
[第4セット]関大17-25帝塚山大
[セットカウント]関大1ー3帝塚山大
全日本インカレの出場権を懸けて、上位争いは白熱していた。すでに2敗している関大はこれ以上負けるわけにいかない。そんな中、いまだ無敗で首位に着けていた帝塚山大との一戦を迎えた。1セット目から熱戦を繰り広げるも、押し切られる。後が無くなった関大が第3セットを取るも、次のセットは落とし、セットカウント1ー3で痛い黒星を喫した。

第1セット立ち上がり、エースの原幸歩主将(4年)や、江口夏鈴(4年)など、サイドにトスを振り分け、点数を重ねる。しかし、相手の速い攻撃と、威力の強いサーブに翻弄(ほんろう)され、点差を付けれずにいた。20点に乗っても、両者譲らない攻防が続く。その中で、セッター芦田幸音(2年)は崩された体勢からも、原につなぎ、時折、升谷未来(2年)を使って点を取り、粘りの姿勢を見せた。先にマッチポイントを取ったのは帝塚山大。速いトス回しから、高さのあるスパイクを打ち込まれ、ノータッチでコートに落とされた。それでも、キャッチから石田成実(4年)につなぎ、強打でデュースに持ち込む。


一歩も譲らない戦い。27点、28点を原の強烈なスパイクで奪い取る。あと1点。しかし、この1点が遠かった。一度タイムアウトを取り、リズムを整えた相手は冷静にスパイクを決め、関大に迫る。すると、痛恨のコンビミスで、帝塚山大にスコアを先行されてしまった。升谷のブロックポイント、石田のプッシュで粘るも、最後は相手に軍配が上がった。

気を取り直したい第2セット。セッターを児玉光涼(1年)に替えるも、いきなり5失点で、ペースを奪われる。原のバックアタックや、コンビバレーで巻き返しを図ったが、最後まで点差は埋まらなかった。王手をかけられた関大は、小林瑞季(3年)を投入し、挽回を試みる。3セット目の出だし、リベロの春名映里(3年)のスーパーレシーブから1点を取ると、加わった小林も起用に応え、ブロックに当てて点を取るなど、器用なプレーで活躍を見せる。小林とエース・原の攻撃で畳み掛け、高山梨夏子(4年)のブロックポイントも光り、このセットを取り切った。


変わらず後がない関大。第3セット目の勢いを保ちたいところだったが、4セット目も、相手にスコアを先行される。相手に17点目を取られると、その後、6連続失点。相手のミスで点数が入るも、攻撃が決まらず、セットを落とした。

敗戦を喫すも、他大学の結果により、6位につけた関大。今後の勝敗によっては、さらに上位を目指せる位置だ。「やることをしっかりやって勝ちたい」と原主将。次は、難敵・親和女大戦、しかも連戦というハードな状況だが、気持ちを強く持ち、結束して必ず勝利をつかむ。【文:勝部真穂/写真:竹中杏有果】
▼原主将
「みんな頑張ったが、相手のサーブが良くて、崩されてっていうのが痛かった。でも一番は1セット目を取れなかったことが痛かった。相手は強かった。でも、勝てないわけではなかったと思う。あとは、取り切るところで取り切れなかったり、こっちが連続して取ったのに、そのあと連続失点で、相手と差をつけられなかったりした。それは練習の時からずっと言い続けてきたことではあった。できてなかったことがそのままでた。課題はキャッチ。いいサーブに対してキャッチが悪い。今週はディグを頑張ろうと言っていたので、そこまで連携は崩れず、できてることもいっぱいあったと思う。あとは、もうちょっとのところで、気持ちの面で負けちゃうところがあった。気持ちの面と、やることをしっかりやって勝ちたい。前よりは全然、挑戦者の気持ちでできたが、相手が強かった。次負けると、全カレ(全日本インカレ)の切符が危うい。今日負けた時点で危ういけど。でも、明日あんまり相性の合う相手じゃなくて、苦手意識がみんなの中にはあると思う。でもやっぱり負けられないから、みんなで頑張ります」
▼春名
「(敗戦は)本当に悔しい。1セット目にデュースで取り切れなかったところが、本当にもったいなかったし、4セット目もちょっと離されて、追いつけなかったり、追い越せなかったのが悔しい。相手は強かったし、背が高い分、強打があるから、それの対応が最初遅れてしまった。今週、連携を頑張って練習してきて、うまくいったところもあるが、1セット目にやられたことに対しての対応が遅かった。3セット目うまくいったが、4セット目にまた別のフェイントとかを相手が増やしてきた時に、対応が瞬時にできなかった。試合中、気持ち的には結構攻めれていたし、勝つ気持ちも全員あったが、勝ち切れなかった。(次、対戦する)親和は、速攻とかフェイントとかを混ぜて攻撃してくるチーム。それをしっかり上げて後ろから攻撃につなげて、最後、4回生がスパイカーは多いので託して、一緒に戦いたい」