大経大に快勝で連敗止めた!
◇2020年度関西学生リーグ戦8日目◇対大経大◇10月17日◇於・金岡公園体育館◇
[第1Q]関大21―16大経大
[第2Q]関大21―5大経大
[第3Q]関大18―18大経大
[第4Q]関大22―30大経大
[最終結果]関大82―69大経大
5試合ぶりの白星に、選手たちは安堵(あんど)の表情を見せた。ここまでの試合で上位チームとの対戦を終えた男バスにとって、全日本インカレ出場のためには負けられないリーグ終盤戦。まず大経大を下し、連敗を止めた。
第1クオーター(Q)、「 出だしが今日の勝利につながった 」と菅原紳太郎(4年)の言葉の通り、序盤から流れをつかむ。相手の最初の攻撃を封じると西村晴人(2年)の得点で先制。その後も、リバウンドを制し関大のペースで展開していく。菅原のゴール下での合わせや竹村崚(3年)の連続得点、さらに、この日スターティングメンバーに名を連ねた田代良雅主将(4年)のスリーポイントがリングを通過しリードを奪う。終盤には、ブレイクも出るなど終始流れを渡すことはなかった。



第2Qも勢いは止まらない。途中出場の福島大智(2年)が、岸拓也(3年)のスリーポイントや菅原の得点を演出。その後、竹村、秋岡和典(4年)のスリーポイントが決まるなど攻撃の手を緩める事はなかった。また、この10分で相手得点をわずか5点に封じ攻守にわたり主導権を握り、ダブルスコアで前半を折り返す。



迎えた第3Q、序盤に相手にスリーポイントを沈められるが、ブレイクや菅原の得点、田代のバスケットカウントなどで流れは渡さない。終盤には糸瀬公平(2年)の連続得点や大内一慶(1年)のフリースローも決まり、リードを保ち最後の10分へ。



最終Q序盤、得点がなかなか動かない時間が訪れる。その一方で、中盤には相手にリバウンドショットや連続スリーポイントで点差を縮められた。だが、リバウンドから徐々にリズムを取り戻すと、今季初出場の井ノ元孝多朗(1年)の得点や糸瀬のスリーポイント、終盤には岸のこの日4本目となるスリーポイントが決まる。リードを守り切り13点差で勝利した。



多くの選手が出場して貴重な1勝をつかんだ。「 もう負けられない、4連勝しないとインカレに行けないっていうプレッシャーのなかでこれだけのゲームができたっていうことは、残りの試合、絶対に勝てる力はある 」と田代主将。残る3戦、一つ一つ勝ち星を重ね、まだ続くインカレへの道を踏みしめる。【文/写真:金田侑香璃】
▼ラディオノフ・ユリアンヘッドコーチ
「前のゲームと比べて、とても良い試合ができたと思う。試合の入りがとても良かった。それが今日の勝因だと思う。選手たちの中に、スターティングメンバーも、ベンチメンバーもいない。みんな平等で、誰もがスターティングになりうるし、ベンチに入ることもある。だから、スターティングメンバーを変えることは、試合によっては十分にありえることだった。今日のゲームプランも勝つことだった。ディフェンスに関して、私たちは第4Qまで、練習して準備してきたことを発揮することができた。第4Qは、ローテーションをたくさん回した。何人かの選手が戦う準備ができてなかったからか、あまり集中できてなかったようだ。 これは良くないことだから、これから取り組んでいかなければいけない。 試合は40分間ある。集中して最後まで力強く戦い続けるためにも必要なこと。第4Qまでは全て、大きなミスもなく、ゲームをコントロールすることができた。第4Qの内容はあまり良くなかった。ディフェンスで、相手に簡単なバスケットをさせてしまい、スリーポイントを打たれた。そのせいで、相手チームが良いオフェンスができる状態を作ってしまった。 (次戦に向けて)今日のゲームはもう終わってしまったが、また明日ゲームがある。明日の一戦はとても重要で、今日とは全く違うものになるだろう。今日はローテンションをたくさん回すことができたから、エネルギーを蓄えることができた。明日、準備してきたことを発揮して戦えればと思う」
▼田代主将
「連敗が続いてる中で先週の試合も、気持ちの部分で負けたっていうことを全員が理解してて、この1週間、気持ちの部分で絶対に負けないようにということは言い続けてきた。今日はすごくいい入りができて、自分たちのオフェンスのリズムに持っていけた。ちょっと詰められてから相手のシュートが入ったときでも、今日はリバウンドをアウトサイドも頑張ったし、そこからブレイクでしっかり走れた。そして、今日はよくシュートが入った。(スタメンは)この4年の中で初めて。昨日の練習でいつもはセカンドチームでやってるけど、ファーストにいて公平(糸瀬)と交代だった。試合的には公平がスタートで出て、あとから自分が出る感じかなと思っていた。だけど、始まる前に行くよって言われた。緊張は全くしなくて、自分がこの前の試合でチームにあまり貢献できなかったその悔しさしかなかったから、チャンスをもらえて、あとは自分がこの連敗の流れを断ち切るって気持ちだけ持って入ることができた。今日の仕事はオフェンスというよりも相手の14番を、抑えること。ユリアンが自分のことを信頼してしっかり送り出してくれて、フェースガード、相手が結構嫌がるようなディフェンスができたと思う。14番を俺が守れてるように見えてるけど、そこの自分がヘルプに行かずにディナイしてる分、他の4人がひっかりローテーションしてくれてた。そこの信頼があったからこそあのディフェンスが生まれた。だから、チーム全体としてディフェンスが良かったんだと思う。1ピリの出だしっていうのは本当に、久々に良かった。途中で結構シュートがすごい入ってる時間もいいように感じるけどやっぱり1ピリの出だしの方がチームとしてしっかり取り切れてる時間帯だったなと個人的に思う。スタートのメンバーじゃない子たちが出ているときでも、試合に出る以上はチームのルールを徹底しないといけなかった。その部分で、14番のところを簡単に持たせてしまったりとか、スクリーンの対応を間違えてしまったりだとか、自分らのミスで相手に流れを渡してしまった。これは明日以降の課題。でも、その中でよく踏ん張ったと思う。リバウンドも頑張ったし、ディフェンスもある程度は頑張ったから大きく崩れることはなかった。コーチ陣から指示されていることを全うしないとしんどい展開になっていくと感じた。うちのチームはそんなにスタメンにこだわってないし、あとから出てくるメンバーがファイトできるチーム。今日は均等にタイムシェアできたから、明日に向けて疲労も軽減できたと思う。ほんまにチーム全員で勝てた一勝だと思う。もう負けられない、4連勝しないとインカレに行けないっていうプレッシャーのなかでこれだけのゲームができたっていうことは、残りの試合、絶対に勝てる力はあると思う。今日良かった部分はすごくあったから、そこは自信につなげて、良くなかったところはしっかり反省して臨めば、このチームなら絶対に勝てると思う。明日は相手に留学生がいるけど、そこにとらわれないようにしたい。外回りにいいプレーヤーもいるし、思い切ってスリーポイントを打ってきてオフェンスリバウンドにもガツガツくるチーム。相性が良いか悪いかで言われたら良くないかもしれないけど、ディフェンスとディフェンスリバウンドの部分さえ崩れなかったら絶対に取れると思う。また明日、アップからしっかり声出して、集中して良い入りができるように全員で頑張ります」
▼菅原
「出だしのディフェンスでずっと我慢して守れてた部分がすごく良くて、オフェンスはいいオープンショットを打ててて、それが入って点数も取れてた。出だしが今日の勝利につながったと思う。先週龍谷に負けてから、自分たちが全勝しても行けるかどうかわからないっていう状況になったけど、やっぱり自分たちのやることは勝つしかない。そこに関しての意識はすごくみんなが持ってくれていたので、雰囲気は今までとあまり変わらず、あとは本当にやるだけって感じで練習ができていた。田代がスタートで出て、相手の14番にすごいキツいマークをずっとしていて、エースキラーみたいな役割をずっとこなしてくれていた。オフェンスでも、オープンショットを自信を持って打ってた。それが入ったというのはずっと一緒にやってきて、それがやっとコートで表現できた瞬間だったと思うのでそこが一番印象に残っている。今日は相手がゾーンをしてきたときに、ゾーンでもチームとしてはオフェンスの外と中のバランスをとらなきゃいけないと考えていた。相手のディフェンスが外に広がってるようなゾーンディフェンだったので、自分の中ではインサイドで狙えるところは狙っていく意識を持ってプレーをしていた。もう少し、パスをもらえたところはあったと思うからそこはちゃんとコミュニケーションをとって修正して次の試合でも外と中のバランスが取れた良い攻撃ができればと思う。試合の途中で20点差がついた時に、後半の出だしでもっと離せたらもっと楽な試合になった。離すっていうことはすごく難しいことではある。だけど、今までの自分たちの試合の中で、前半にリードしていても後半に逆転されて負けた試合はいくつかある。後半の3ピリ、全体を通して自分たちの波をもっと引き寄せて点差を広げることができれば残りの3戦も絶対に勝てると思う。明日は留学生もいて、外のシュートもどんどん打ってくるチーム。ディフェンスでのコミュニケーションを今日以上にとって、ユリアンに言われた抑えるべきところの守り方っていうのをチーム全員で徹底して、オフェンスではいつも通りみんなで頑張って走って点数を取りに行って勝ちたい」