関学大に完封勝利で今大会3連勝
◇第67回関西学生リーグ戦(エキシビジョンマッチ)◇対関学大◇尼崎スポーツの森◇
[第1P]関大2-0関学大
[第2P]関大2-0関学大
[第3P]関大0-0関学大
[試合終了]関大4-0関学大
全日本インカレ(インカレ)が中止になり、FWロウラー和輝(商4)以外の4年生が引退したアイスホッケー部。新体制で今大会に臨んでいる。他大学は4年生が残っており、培ってきた経験や連携がある。そのため優勝は厳しいのではないかと思われたが、そんな考えは杞憂(きゆう)だった。

開始5分、FW嶋野瑛心(文1)が右からシュートを放つ。だが、これは惜しくもポストに阻まれた。その後も、FW佐々木隆弥(情2)がゴール裏から回り、パックを押し込むが得点にはつながらない。

もどかしい時間を打破したのは、DF岩瀬谷拓哉(社3)。15分、FW根本慎太郎(情1)、FWロウラーのダブルアシストから放ったシュートがネットを揺らした。すると、その4分後、先ほどアシストで得点に貢献したFW根本がゴールを奪った。中央から駆け上がり、ゴーリーとの1対1を冷静に決めた。2-0で第1ピリオド(P)を終えた。

第2Pも関大が主導権を握る。だが、序盤に続いたパワープレーでは得点できなかった。追加点を奪おうと、第3セットが果敢に攻撃を仕掛けていく。しかし、ゴールは遠かった。

第2Pも終盤に差し掛かったとき、関大のスコアが再び動いた。右サイドのFW泉大我(人2)からのパスにFW佐々木隆がうまく合わせる。ゴールネットを揺らし、スティックをプロペラのように回すパフォーマンスを見せた。17分には、FWロウラーも得点を決め、リードを4点に広げた。

最終Pは守りの時間に。キルプレーのピンチも訪れるが、なんとか0で抑えた。6分には、相手が中央から駆け上がりシュートを打たれる。しかし、今季初先発となったGK加藤陸(社2)がしっかりとキャッチ。ゴールを守り抜いた。

その後も、ディフェンディングゾーンでのプレーとなる。「しっかり守ろう」とベンチから声が上がる。その言葉に応え、全員で守り、試合終了まで得点を奪わせることはなかった。
関学大に4-0で完封勝利し、今大会の連勝記録を3に伸ばした。次戦の相手は京産大。圧倒的な力の差を見せつけ、10点以上差での勝利を目指す。新体制での戦いであろうとも関大は決して負けない。【文/写真:遠藤菜美香】

▼ロウラー
「(現在のチーム状況は)試合も9ヵ月ぶりとかで、4年生もいなくて、1年生が多い中で、まだ自分たちのスタイルというかプレーが定まってないなっていうのを感じている。そこをできるだけ早くいい形に持っていきたいなと思う。(1セット目の連携は)去年と比べるとどうしてもパスの質は落ちてしまうんですけど、ここからどうにかもっと点数を決められるようにしていきたい。(得点について)根本に自分が1回パス出した。それをちょっと前の空いてるスペースにもう一度返してもらってシュートを打った。角度がないところからゴールキーパーの頭の横を狙って打ったのがうまくいきました。(試合全体を振り返って)軽いプレーが多いのと、アタッキングゾーンでの動きが少ないというか、足が止まっている選手が多かった。(次戦に向けて)攻める時間が増えると思うので、得点効率をいかに上げるかっていうのを考えて練習したい」
▼岩瀬谷
「前回の試合ではパワープレーで1点も決められなかった。パワープレーでの得点率を33%っていうのを目標にしているので、今回得点を決められことは大きかったと思う。空いてるところにパスを回して、最終的にスコアするっていうことをやっていたので、その形で点を決められてよかった。(1セット目について)練習から声を掛け合ってやっていて、3試合目なのでだいぶよくなったと思います。(現在のチームについて)上回生にホッケーのお手本となる選手が多かったので、そういう面では難しいと思いますが、今のチームは仲がいいチームだと思うので、みんなでまとまっていい風に仕上げていきたい。(次戦に向けて)最近の試合ではあたり得点できてないので、得点を増やすことを意識したい。チームでは10点、個人では2点2アシストを目指したいです」
▼加藤
「(今季初先発だったが)前の試合でチームが失点してるので、今日は無失点で抑えてチームの士気を高められるようなプレーをしたいと思っていた。(完封勝利について)3ピリは結構攻められることも多かった。でも、みんなが体を張って守ってくれた。信用してるので0で終われてよかった。最後の最後まで気が抜けない状態ではあったんですけど、ブザーがなったときに無失点で抑えられたのでとてもよかった。(今日のチームの守りは)いい部分もあるんですけど、足りない部分、求めたい部分もたくさんある。そこは現状維持ではなく、常に向上していけるように頑張りたい。(今後に向けて)まだ関西リーグで失点したことがないので、4年間失点しないようにやりたいです」
▼佐々木隆
「(得点について)泉がコーナーで持っていて、ゴール前に流してくれた。それを打った感じです。(2セット目について)2年生が多くて、遠慮なく話せる。言いたいことを言って、得点につながるように、練習からやっていきたい。(最近の練習は)自粛で細くなってしまったので、結構意識して筋トレをしてます。(今後に向けて)4回生がいないんですけど、いないから仕方なく負けたっていう風になるんじゃなくて、いないのに強いっていうのを見せつけたい。立命大戦で1失点してしまったんですけど、これからはずっと無失点でいきたいです」
▼根本
「(得点について)岩瀬谷さんがいいパスを出してくれて、僕は決めるだけだった。キーパーと1対1で、落ち着いて決めることができた。(1セット目での出場だが)緊張感がある中でプレーできていることはとても幸せなことだと思う。幸せをかみ締めて、責任感を持ってプレーさせていただいてる。1番最初に出て、チームの顔として戦うことになるので、頑張っていきたいと思う。(持ち味は)体の大きさを使った迫力のあるプレーだと思う。パワフルなプレーでアピールしていきたい。(今季の目標は)全勝して1位になる。新人賞とかも狙っていきたい。でも、チームが勝つことが一番。(次戦に向けて)自分のプレーを見失わず、1戦1戦大事に戦っていきたい」