須本、市橋、本田 インタビュー全文(フリー)
◇2020 近畿フィギュアスケート選手権大会◇10月4日◇大阪府立臨海スポーツセンター◇
【男子最終結果】
2位 須本光希(政策2) 194.66
4位 本田太一(経4) 180.58
8位 市橋翔哉(安全4) 132.34
上記の結果より、須本、本田、市橋は10月末に開幕する西日本選手権への出場が決まりました。
▼市橋 インタビュー全文
「ここ最近の練習ではフリーの方がまとまっていたというか。フリーの方がどっちかっていうと自信があったんですけど、今日は本当にボロボロというか。本当にかみ合わなかったです。でも、久しぶりの試合で、試合に出れたことだけでも収穫だと思っているので、西日本(選手権)ではもう少しましな演技ができるように頑張りたいと思います。曲は、『君の名は』っていう映画の曲を使っているんですけど、僕が一番好きな映画で。いつかこの曲でプログラムを滑ってみたいなって思っていたので、それが実現して。最初から最後まで自分が好きな部分の曲を、お願いして編集してもらっているのでどの部分も好きで。その中でも一番好きなのは、最後のコレオシークエンスで曲がサビに入るところなんですけど。そこでイナバウアーをするのがとても気持ちいいです。ショートプログラム(SP)の『かたわれ時』っていう曲のシーンは、主人公の瀧くんっていう人と、三葉っていう人が全然出会えないんですけど、そこでやっと出会えて感動するシーンで。僕が泣いたシーンなので、そのシーンは絶対使いたいなって思っていたので、曲的にはおすすめのシーンです。昨日は1人で滑るのはやっぱり寂しいなって思いながら滑っていたんですけど、今日は意識を変えようと思って。1人で滑っているんですけど、ペアをしている時みたいに、横に誰かが一緒に滑っているようにイメージして滑ってみようかなと思って。ちょっとやってみたんですけど、やっぱり目に見えないし手に触れないので、結局1人で滑っているなと感じて。シングルもすごく楽しくて好きなんですけど、心の底から楽しめるかっていわれると微妙で。やっぱりペアをしたいなって思ってしまいます。次は西日本選手権があるんですけど、そこではSPフリーともに、もっともっと上を目指せるように頑張りたいって思っていて。次滑るときにはもっと成長した姿を見せられるように、明日からまた練習を頑張りたいと思います」
▼本田 インタビュー全文
「得点とかに関しては全然満足もしてないですし、これから伸びしろはまだまだあると思うんですけど。この近畿ブロック(近畿選手権)っていう全日本(選手権)につながる大事な初戦で、自分の中では思ったよりまとまった演技ができたかなとは感じていて。ただ、結果的に点数に結びつかないと意味がないので。細かいスピンやステップのミスであったりとか、体力的な部分でスケーティングが遅くなったりというところだと思うんですけど。目標の全日本(選手権)まであと3カ月弱ある中で、ジャンプに関してはまずまずまとめられたっていうのは収穫かなっていう思いです。SPは高校生の頃から使うことを決めていて、SPかフリーかどっちにしようかなという段階だったんですけど。なかなかもう1曲が決まらなくて、吉野晃平先生とも去年の頃からどうしましょうと言っていて。他にもいくつか候補はあったんですけど、最終的には自分が一番好きな映画、エンドタイトルの部分を使いたいなと思って。迷いはしたんですけど決めました。SP、フリーと2つのプログラムを滑れる試合が終わったんですけど。まだまだやらなければいけないことが思った以上に明確になったというか。もっともっと修正しないといけない課題が見つかるかなとは思ったんですけど、自分が思っている以上にできている、試合でできた部分が多かったので。そこに関しては収穫だなと思っていて。スピン、ステップ、体力強化、4回転、(トリプル)アクセルと、逆に言うとそれ以外は今大会に限って言えばほぼミスなくできたので、そこをしっかりブラシュアップして次戦につなげていきたいなと思います。(妹・本田紗来さんについて)昨日の紗来に関して言うと非常に残念ではあるんですけど。成長期でもありますし、まずはしっかりスケートを好きな気持ちや滑る楽しさを取り戻してもらって。今シーズンはまだ試合はあると思うので、全中とか。しっかりその気持ちを取り戻してもらって、また来年、全日本ジュニア、全日本シニアへ推薦という高い目標をもって頑張ってほしいなっていう思いと、それを強制じゃないですけどしてしまってはいけないなっていう思いとあるんですけど。ただ、やっぱり滑っていて魅力的な選手であると思うので、彼女の魅力をこれからまた発揮できるように。大人っぽくなった紗来の演技が見れることを期待しています。(自身が引退した後の妹たちについて)真凜(=本田真凛・明大)と僕は、僕が5歳、真凜が2歳の時にスケートを始めて。望結(=本田望結)と紗来に関しては生まれた頃から、お兄ちゃんお姉ちゃんはスケートをしているという状況で。自分がけがをしたり、アメリカに行ったりっていうことはあったんですけど、フィギュアスケートをしていない兄を知らないわけなので。自分はそれほど、妹たちを心配とかはしてないですけど。もしかしたらそういうところで崩れてしまう可能性もあるので、妹たちがこれからも頑張れるように、集大成としてしっかりした演技と練習の姿とかを見せていけたらなと思います」
▼須本 インタビュー全文
「今日は朝の公式練習では良いジャンプが跳べていたんですけど。本番はやっぱり体が思うように動かなくて、試合は難しいなと実感する演技でした。課題は本当に練習不足。やってきたつもりではいたんですけど、練習してきたことが試合でできないっていうことは、もう少し練習を詰めていかないといけないなっていう課題を見つけれたので。西日本(選手権)までにしっかり準備していきたいなと思います。(フリーのポイントは)ステップの最初からコレオまで、流れの中でジャンプを跳んで流れの中でみせていくっていうものを、このフリーでは大切にしているので。そこをもっと磨いて、自分が思うようなプログラムにしていけたらいいなと思います。目標としては四大陸(選手権)、世界選手権を狙っていきたいですし。でも、こんな演技をしていたら、目標とも言えないので。1試合1試合、少ない試合数の中、集中してやっていきたいなと思います」