[FC2008] チーム愛溢れる関大FC2008、最終節2-0で勝利。
◇2020関西サッカーリーグ最終節◇対レイジェンド滋賀FC◇10月3日◇J-GREEN堺
【前半】関大2-0レイジェンド滋賀FC
【後半】関大0-0レイジェンド滋賀FC
【試合終了】関大2-0レイジェンド滋賀FC
0-3で敗北を喫し、優勝への可能性が消えた前節から1週間。かかった時間は違えど、各々が悔しさを乗り越え、最終節を迎えた。隣のピッチで行われていた試合の結果によっては、2位で地域決定戦に進むことができた。しかし、「目先の一戦を勝つことだけ」という共通認識を持ち、試合に臨む。結果は、ツートップのFW西村真祈(法1)とFW百田真登(経1)がゴールを決め、2-0で快勝。優勝できなかったことに対する悔しさを感じながらも、FCとしての戦いに笑顔で終止符を打った。


試合開始早々にスコアは動いた。前半2分、DF北浦太一(情4)から縦パスを受けたFW西村。FW百田が前に走っていたことで相手のディフェンスラインが下がっており、シュートが打てることを確信し、左足を振り抜いた。距離のあるところから放たれたボールは、ジャンプした相手キーパーの手とバーの間を通り、ゴールに突き刺さる。見事な先制弾に会場は沸き上がった。


その後も、MF金世求(環都4)が中盤から駆け上がり積極的にチャンスを演出した。しかし、13分、ピンチが訪れコーナーキックからシュートを打たれてしまう。手に汗握る場面となるも、GK畑澤健裕(法4)が右手1本でセーブ。今季初スタメンながらも落ち着いたプレーを見せた。その直後のコーナーキックはDF原一貴(安全2)が頭で弾き、得点を許さなかった。


2度のピンチを切り抜けた関大の勢いは増していった。DF岡田清亮(人4)が起点となり、攻撃を仕掛ける。そのボールにMF細田一希(商3)が合わせシュートを打つも、決定打とはならなかった。攻め続けるが、得点が入らない。そんなもどかしい時間を打破したのは、FW百田だった。FW西村のスルーパスをMF細田が中央に折り返し、FW百田が合わせた。練習の時から取り組んできた形のゴールを決ることができ、顔をほころばせた。




その後の約20分、意地を見せる相手の攻撃にも耐え、2点リードで前半を終えた。後半は一進一退の攻防が続いた。MF藤崎啓之介(経4)やMF森下義雄キャプテン(情4)が中盤でボールを保持し、好機を伺う。パスを回しながら徐々に前に運ぶも、シュートは打たせてもらえなかった。


2-0のまま試合は進む。このまま無失点で終えたい関大だったが、後半33分この日最大のピンチが訪れた。相手にフリーキックを与えてしまう。会場に緊張感が漂い、全員が固唾(かたず)をのんで見守った。相手の右足で蹴られたボールを2枚目の壁として守っていたDF原が体で止め、窮地を切り抜けた。
何としてでも得点が欲しい相手は、さらにギアを上げて向かってきた。相手にボールを奪われることも多くなり、守備の時間が続く。DF黒木雄登(経4)を中心が中心となり、固い守りを見せる。その中で、左サイドからミドルシュートを打たれる場面もあったが、GK畑澤が反応しゴールを守った。

試合終了まで、攻撃でも守備でも走り続けた関大。追加点を決めることはできなかったが、前半に奪ったリードを最後まで守り切り、最終戦を白星で飾った。
「めちゃくちゃうれしい」とMF森下キャプテンは最高の笑顔を見せた。高校生に負けていたチームが、社会人チームが所属するリーグで優勝争いができるまでになった。何度もミーティングを重ね、個々の力不足を組織力で補ってきた。「本当に良いチームだった」と口にした選手たち。FCとしての戦いは幕を下ろしたが、Iリーグやトップの試合はまだ続いている。このカテゴリで感じたことや学んだことを生かし、「全員サッカーで日本一」という目標に向かっていく。【文/写真:遠藤菜美香・勝部真穂】


▼後藤亮太コーチ
「先週の試合は不甲斐なかった部分がけっこう多くて。相手もうまかったにはうまかった。でも、戦えへんかったかって言うとそうではなかった。こっちの優勝がチラついてしまって、先を見すぎたプレーで足元をすくわれた。そういう情けなさはあった。それを今週は徹底的になくそうって言って、週の入りからちゃんと自分たちの足元を見てプレーしろっていうふうには言っていた。それが今日は出ていたんじゃないかな。関大らしさが出てたし、得点を取れるところで取れていた。素晴らしい試合だったと思う。これができるチームだったんだなっていうのがわかった。正直、今年の7試合と例年の14試合では全然違う。14試合あればもっとできたかなと思う。でもやってみないとわからない部分もあるけど、上位、トップ3狙えていたかもしれない。仕方ないことなんですけど、この4年生ともうちょっと長いこと戦いたかった。今年の4年生は本当に素晴らしかった。とにかく人に厳しい。自分にもそうやし、周りにもそう。強いチームとか良いチームは練習の時から厳しさが出ていたり、周りに妥協させない姿が見えているチームだと思う。今年は特にそれがあった。FCとしての試合はもう無いんですけど、上を目指してほしい。ULTRASやTOPは公式戦があるから、公式戦がなくなったらあるカテゴリに行ったら良いと思う。そこで活躍できたらもっともっと楽しい。7人くらい行くんですけど、絶対負けるなっていう話をした」
▼森下キャプテン
「(優勝の可能性が消えた先週から1週間)一番気持ちを切り替えられてなかったのは僕で。優勝を目指していたんですけど、それが自力でも他力でも無理になってしょげていた。コーチや、監督、後輩や同期が『そこまで落ち込まんでもいいやろ』って言ってくれた。みんなは切り替えて、1つでも上を目指そうって言ってくれてた。僕だけ切り替えられてなくて、そこはキャプテンとして良くなかったと思う。でも、今日、FCとしての試合を勝ちで終われてめちゃくちゃうれしい。(今年を振り返って)コロナウイルスでやりたいように練習もできなくて、実際開幕まで練習できたのは1カ月とかで。合わせれないまま開幕を迎えたんですけど、みんな僕に付いて来てくれた。良いチームになったと思う。例年通り、前期後期があれば優勝できたチームじゃないかな。そこだけちょっと悔しい。最初は高校生相手にも負けていて、全然チームとして戦えてなかった。ミーティングを重ねて、自分も泣きながら4回生に思いを伝えたこともあった。個としてはそんなにうまくないチームだったんですけど、組織になれたことで優勝争いができたことはうれしい。1年間毎日ワクワクしながらできた。(FCとしてどのような取り組みをしてきたか)チームとしてまとまるには何が一番大事なのかって考えたときに、目標をしっかり決めて、そこを達成するためには何が必要なのかっていうのを細かく細かくミーティングした。それを全員が共通認識を持って取り組むっていうのは毎週毎週していた。他のカテゴリは個々では強いんですけど、自分たちはそこが足りないので自分たちはミーティングをやり続けた。あとは全カテゴリのミーティングを自分たちから開いたりもした。FCが部の中心になることもあって、それは他のカテゴリとは違うとこだと思う。(他の同期は)本当に良いやつ。僕が結構無茶なことを言うんですけど、文句言わずについてきてくれた。オフの日にミーティング開くって言ってもしてくれた。毎日2、3時間ミーティングしてくれた。そんな4回生がいたからチームがまとまれた。本当に感謝の気持ちです。(今後のビジョンは)関大としてはまだ終わってなくて。実際、自分も一つ上のカテゴリに上がるので試合に出場することもある。今、TOPが勝ててない状態なので自分たちが試合に出て、勝ちに持っていけるように努力していきたい。チームとしては、練習はあるので来年は優勝できるように強度を落とさず練習していきたい」
▼岡田
「今年は4回生がめちゃくちゃしっかりしてる代だったので、可能性があったというかまじで今年行けるなって。4年生が引っ張っていけたらタイトルが取れるなって思っていた。スコアとか勝ち点的にも前節勝っていれば優勝があったっていうところなので悔しいシーズンだった。4回生がチームのことを必死に考えて模索する姿とか、4回生がチームを作っていくっていう姿は後輩に良い影響を与えられたと思う。何か自分たちが残されたものもあると思う。そこはプラスに捉えている。ただ、後輩たちに気をつけてほしいというか教訓にして欲しいのは、ほんの少しの気の緩みや隙が、5位という結果になってしまった。同じ思いをしてほしくない。この経験を生かして来年頑張ってほしい。(他の同期は)一人一人の役割が明確だった。声を出してガンガン引っ張っていくキャプテン。横で周りを見ながら調整するような僕であったり。サッカーの面で分析してくれるやつがいたり、後輩との距離が近くて縦の関係をうまく築いてくれる4回生がいた。シーズンの初めに一人一人がどういう風にチームに関わっていくのかっていう話をした。俺らは全部は求めないから、一人一人が与えられた役割を発揮していこうって。そこの役割はみんなが全うして頑張ってくれた。(今日の試合は)勝ったら他力ではあるんですけど、2位で地域決定戦に行けるっていう可能性は残っていた。自分たちで運も含めて引き寄せるっていう気持ちで臨んだ。前節は優勝や地域決定戦っていう先を見過ぎて、足元をすくわれた。そういう前節があったので、自分たちにできるのは目先の一戦を勝つことだけっていうのを全員で意識していた。隣で試合はしていたんですけど、絶対気にせずに自分たちの試合に集中しようって。そこは自分も副キャプテンをやらせてもらっているので、自分はもちろんチーム全体に意識してもらえるように取り組んだ。(今後のビジョンは)個人としてはまだまだ上を目指したい。チームとしても『全員サッカーで日本一』っていうのを目指していて、僕自身組織として描きたい瞬間が残っている。そこに対して自分ができることを発揮していくだけだと思っている。誇れるチームや仲間と一緒に心から達成したい目標に日々努力して、実際に達成したときに泣いて、抱き合って喜べるチームになりたい。僕自身高校の時にそういう経験をしたので、『全員サッカーで日本一』っていう目標を掲げているくらいなので、その景色をみんなで作りたい。そこに対する個人的な思いはすごく強い」
▼DF北浦
「自分たちが目指していたのは優勝で、達成できなくてすごく悔しい。でも、最後は勝っていい形で終われたので良かった。(試合前は)優勝の可能性は無くなっていたが、2位で決勝に進める可能性は残っていたので、そこに行くために、今日は絶対勝とうと気持ちをつくっていた。(今日の試合は)4回生中心に気持ち入ってた。今までも気持ち入ったいいプレーは多かったと思うが。今シーズン一番いい試合だったんじゃないかな。(リーグを振り返って)2敗してしまったが、毎試合毎試合いい試合が多くて、今年やったら優勝狙えるかなって思った。でも、結果としては優勝できなかったので悔しい。全体的には去年よりもいい試合ができたと思う。(今年のFCはどんなチームだったか)森下キャプテン中心に4回生が頑張ってくれて、それに下級生がついてきてくれて。本当に仲のいいチームだなと思う。練習でも厳しさのある練習を毎日できていたので、すごくいいチームになったなと思う。(今後について)まずはULTRAS、そしてTOPもまだまだ試合が残っている。1人でも多くそこのカテゴリで試合に出場できるように練習していきたい。(後輩に対して)まずは4回生についてきてくれてありがとうという気持ちでいっぱい。まだ今年続いているので、みんなで1人でも多く、上目指してやってほしいと思う。FCとしては、来年はもっといい順位で、優勝を狙って頑張ってほしい」
▼DF増岡大地(文4)
「最終節試合に出れなくて、悔しい、やり切れない気持ちはある。(今年を振り返って)チームとしては試合中に涙が出るくらい一つになって戦っているっていうのを感じた。僕は4年間FCにいるんですけど、初めておこしやす京都っていうチームに勝った。その勝てた瞬間自然と涙が出て。そのくらい全員が一つの方向に向いて毎日練習して、試合の日も全員で協力して。本当に良いチームだったなと思う。(例年に比べ試合数が少なかったが)そこに関して悔いはなくて、試合数が少なかったからこそ、上位に食い込むことができたのかなと思う。一つ一つの試合に120パーセントの気持ちで臨めたのは、1試合ずつだったからっていうのがあると思う。(他の同期は)いやーもう毎日チームのことについて話して。試合終わりはみんなで温泉行って、ご飯食べて。オフの日も次の週からどういう取り組みをしていくかについて話し合って。7週間あったんですけど、後退がなくてずっと前進し続けれた。4回生でずっと話し合って行動できたからここまで強くなれたと思う。みんなに感謝してます。(今後のビジョンは)週明けからULTRASに上がることが決まって。もともと最初はULTRASにいたんですけど、途中でFCに落ちた。自分も成長していると思うので、自分がチームを勝たせれるくらい試合に出て活躍したい」
▼TR湯山天音(文4)
「コロナウイルスの影響で公式戦ができるかどうか不安だったけど、最終節まで公式戦ができて本当に良かったと思う。結果は悔しい気持ちが大きいですが、このメンバーと最終節を勝って終わることができて良かった。(今年のFCはどんなチームだったか)学年関係なく、とても仲が良くて、全員が同じ目標に向かって闘える団結力が強いチームだったと思う。(リーグを振り返って)うれしいや悔しいなどたった7試合しかない中で色々な感情が表れたリーグだった。自分たちの強みがでれば勝てるけど、出せなかったら負けてしまうこともあったし、常にもっともっとという向上心が常にあったリーグだった。(FCの4年生はどういう代だったか)本当に一緒に闘う仲間を大切にして、常にどう改善せれば良くなるのかを考えているような代だった。本気で後輩と向き合っていたからこそのFC全体の仲の良さを生み出すことができたと思うし、この4回生11人だったからこそのチームだと思う。同期に対してはリーグを通して、11人全員がユニホームを着て試合で活躍する姿を見ることができで良かったと思うし、最高の同期であり、私の原動力です!(後輩へ)今シーズン、4年生についてきてくれてありがとう。4年生は後輩たちみんなに助けてられていたし、コロナウイルスの影響で試合数が少なくて正直、悔しい思いはとてもある。だからこそ来年どうなるかわからないけど、悔しい思いをしないように、1つでも上のカテゴリーで活躍していることを楽しみにしています!(関大サッカー部として)最初に(FCが)公式戦が終わったけど、まだサッカー部として公式戦が残っているので、自粛など思うようにできなかった悔しさをぶつけて勝って、もっと長くみんなと活動したいし、『全員サッカーで日本一』を達成するために自分にできることを全部して『やりきった』って言い切れるようにしたい」
▼MF濱口理恭(人4)
「(試合を振り返って)正直、個人的には悔しい気持ちとやり残した気持ちの方が強い。もっと試合に絡みたかったし、チームの勝ちに貢献したかった。(今年のFCは)本当にいいチームだったと思う。学年関係なく、仲も良かった。その中にも厳しさもあって良かった。(リーグを振り返って)優勝を目指してやってた中で結果、5位という結果には満足できていない。でも、去年よりは戦えている感覚はあったので、もう何戦かあったらいけてたと思う。(同期について)いいやつらしかいなかった。本当にチームのことを一番に思って、その中でなにができるのかっていうのをずっと考えている人が多かった。(後輩について)今の後輩たちほど当事者意識を持ってやれているのはいなかった。だから、もっと伸び代があると思うので、チームのことも個人のことも後悔なくやってほしい。個人的にはもちろん、一つでも上(のカテゴリ)に上がって試合に絡みたい。サッカー部としては目標である『全員サッカーで日本一』は絶対に達成したい。自分がチームに刺激を与えれるようになって、最高の瞬間をみんなで味わいたい」
▼MF金
「開幕前から4回生を中心に目標とするリーグ優勝に向けて、本当にみんなひたむきに、チームのために学年関係なくやってきた。その中で、前節負けてしまって、リーグ戦の優勝に向けた望みがなくなった中でも、士気を落とさずにこの試合を迎えれて、勝てて良かった。ゲームの展開的にもいい中でやってこれたけど、最後2位に入れなかったというところで、次のステップにいく道が途絶えたということが悔しかった。やっぱり勝てるところで勝てなかったりするのが、隙だったと思う。僕たちは引退に近づいてるんですけど、後輩たちが僕らの姿を見て、学んで来年に生かしてほしいなと思う。(コロナ禍での1年は)はじめ聞いたときは受け止めることもできなくて、練習もなくて本当に今までと違っていた。その中でも僕たちは毎週、4回生を中心にミーティングをして、本当になんとかやろうという、絶対に望みをつなげようという気持ちで最後までやれた。リーグ戦通してもいい試合できたと思うし、その準備の段階でチーム一丸となって、ミーティングとかチームのために何かしようという行動が本当に多かった。それが結果につながったのではないかと思う。(関大サッカー部としての目標は)これからTOPチーム、ULTRASも公式戦はある。もちろんここが終わりではない。チームのために競争の部分を意識して、向上心持って自分も含め、4回生中心にやっていく。そこは4回生からチームに対して発信していってチームを盛り上げていきたい。(FCの後輩や同期にメッセージ)僕が歩んできたサッカー人生の中で、一番好きやったなっていうチーム。チームのために何かしようと思ったのも、この4回生のみんなのおかげ。ここまでチームのために戦おうと思えたことに、感謝しかない。もちろん家族や、今まで支えてくれた方や、スタッフも、チームのことをすごく考えてくれていた。自分は開幕からスタメンで、ずっと出してもらって、本当に死ぬ気で戦おうと思っていた。チームのために戦おうと。(森下)義雄中心に4回生がまとまって、それに1回生が付いて来てくれて、本当にいいチームになったと思う。4回生だけじゃなくて、チームに関わってくれた人みんなに感謝の気持ちでいっぱい。いつもFCは仲いい感じで、結局勝てないとかが多かった。でも、今年は優勝はできなかったが、行動の部分が結果として出たし、関大サッカー部としても、FCが中心となってみんなに影響を与えられたんじゃないかと思う」
▼GK畑澤
「僕は初スタメンだったが、まだ参入戦にいける可能性があったのでしっかり勝てるようにチーム全体でやろうという雰囲気になっていた。それのために頑張った。コロナで練習ができてない時も、ZOOMでミーティングをしたり、各学年で話し合ったりしたのでしっかり準備はできていた。初戦は負けてしまったが、いい準備はできていた。今年は4回生はもちろん頑張っていたが、下級生が積極的にチームに関わってくれて、良いまとまりのあるチームになったと思う。今からFCとしての公式戦はないがまだTOP、ULTRASと、試合があるので、FCにいる選手がどんどん上のカテゴリに上がっていってチーム全体の底上げができるようにこれからも練習頑張っていきたい。(FCのメンバーにひとこと)これからTOPで活躍できるように、これからも高め合っていきましょう」
▼DF小倉智哉(社4)
「最終節を勝利で飾れたことは良かった。ただ、他会場の結果によっては地域決定戦(地決)に出場できる可能性もあった。最終節が終わり、地決には出場できないと知ったときは、このチームでもう公式戦は戦えないのかと寂しかったし、悔しかった。勝ててうれしい気持ちも同時にあったので複雑だった。(FCは)つながりが強いチームだなと思う。学年関係なく、ピッチ内外で意見を言い合えて、時には言い合いになることもあるが、練習や試合が終われば、何もなかったように笑い合える。お互いに信頼関係がなければできないことだと思うので、自分たちはそれを築けていたと思う。リーグ全体を振り返ると、正直な感想はあっという間だなと思った。今年は7試合しかなく、1ヵ月半ほどで全ての試合を消化しないといけない。チームとしては、1位と勝ち点差もほとんどなく優勝も狙えた。短期リーグでは、1試合の引き分けや負けが大きく影響すると学んだ。今年のFCの4回生は、個性が強い代なのかなと思う。全員で12人いるが、みんな違った個性があり、その個性を活かせる役割を自分で考えて果たせていたと思う。この4回生でチームを作れて楽しかった。(後輩へ)今年は試合数が少なく、なかなか試合に出られない後輩もいた。でも、4回生を含め今からでも上のカテゴリーを目指せるし、後輩たちには来年シーズンもある。今年試合に絡めた選手は継続して、絡めなかった選手は悔しさを糧に、今年のFCから関大を引っ張っていく選手がたくさん出て欲しいと思う。FCとしてのシーズンは終わったが、関大としてのシーズンはまだ終わらない。チームの現状としては、なかなか勝つことができていない。『全員サッカーで日本一』という目標に向けて、FCの選手が少しでも上のカテゴリーに行き、チームを勝たせられるように取り組んでいきたい。そして、最高の瞬間を創りたい」
▼西村
「結構前に打ったやつと同じ感じのゴールだった。もう一人の相方が、前に走ってくれてディフェンスラインが下がっていたので、前と同じように打てる距離感だった。しっかり振り抜いたら、良いコースに入った。(チームをどのように感じたか)僕はつないでボールを保持したいっていうのがあった。リーグ戦が始まる前から先輩につなぐってことを要求し続けた。コロナ明けから練習が再開して、試合を通して、チームとしてボールを保持するっていうことが完成していったと思う。(今後のビジョンは)次はBチームに上がる。来週、大体大戦があるのでそこにまずスタメンで出られるように。明日トップとの紅白戦もあるので、そこからアピールしていってスタメンを取れたらいいかな。今シーズン中にTOPに上がれたら良いかなって考えているので、ULTRASの試合で結果を出したい。トップチームが勝ててなくて、フォワードが得点を決められていない状況。自分が上がって何かきっかけになれれば良いかなと思う。(今リーグを振り返って)もっと点を決めれるシーンがあった。自分の中でうまくいっていない試合もあった。得点を奪えたっていうのは良かったんですけど、シーズン7試合を見るとまだまだかなと思う」
▼百田
「あの形はチームとして前日から練習していた。ボールが来たときに、しっかりトラップを打てるところに置くっていうのを考えた。しっかり良いところに置けたので、あとは振り抜くだけだった。(リーグを振り返って)7試合で2得点だったんですけど、数字としては足りないっていうのが正直なところ。自分がもっと決めていたら大好きな4年生ともっと試合ができた。この結果になってしまったことは自分の責任だと思う。関大としての試合が残っていて、他のカテゴリに移動するので、そこで試合に出て点を決めて、勝利に導けるような選手になっていきたい。(チームはどうでしたか?)本当に居心地が良くて、精神的な面で安心感があった。毎回試合に出させてもらっていても『思いっ切りやれよ』って言ってくれたりとか、ミスしても『次切り替えろー』って声を掛けてくれたりしてくれた。自分が一番伸び伸びプレーさせてもらってるなって感じた。もっと一緒にやりたかった。(今後は)週明けからULTRASに上がるんですけど、FCで全試合に出させてもらって自分も成長したところがあると思うので、上のカテゴリでしっかり表現して、勝利に貢献できたら良いなと思います」