序盤の大量得点で開幕4連勝!
◇令和2年度関西六大学連盟秋季リーグ第3節◇対同大1回戦◇9月30日◇南港中央野球場◇
関大430 000 001=8
同大001 000 110=3
(関)所、松尾、前川-谷村
(同)佐伯、髙井-善田、新居
1(三)今井
2(捕)谷村
3(指)鈴木
4(一)福山
5(左)松本航
6(右)東原
7(二)野村
8(中)山田
9(遊)東條
東條準硬の勢いはまだまだ止まらない。3連勝で迎えた同大1回戦。序盤から得点を重ねると、投手陣も継投策でリードを守り切り、開幕4連勝とした。

試合は、初回から動いた。先頭・今井怜央(人2)が四球で出塁すると、そこから相手エラーや四球で先制に成功。その後、東原大樹(環都3)の内野ゴロの間にさらに1点を入れる。続く、7番・野村勇人(安全3)の適時打と相手エラーでさらに2点を追加し、4得点で初回を終える。



続く2回も、関大のスコアは動く。先頭・東條光希主将(安全3)が死球で出塁。続く今井が左中間へ適時二塁打を放つと、2番・谷村駿也(人2)が右前適時打と相手エラーで三塁まで進塁する。1死三塁で松本航太(安全3)の犠飛でさらに1点を追加。この回に3得点を挙げ、7点のリードと最高のスタートを切る。



先発の所知樹(安全1)は2回まで無失点のいい立ち上がりを見せる。迎えた3回、先頭打者に三塁打を許すと、後続の内野ゴロの間に1点を失う。その後も、得点圏に走者を背負うもこの回を最少失点で終える。7-1で迎えた5回、無死二、三塁のピンチを背負うが、そこから三振、左飛とアウトを重ねる。最後は、相手の4番から三振を奪い、5回4安打1失点でマウンドを降りた。


6回には、 ルーキー松尾尚矢(経1)がマウンドへ。この回を三者凡退に抑える。7、8回と走者を背負いながらの投球になったが、「 点を取られても落ち着いて投げることができた 」と持ち味の打たせて取るピッチングでピンチを最少失点で切り抜けた。


最終回、 3回以降得点がなかった打線が再び動く。先頭の今井が中堅手の頭上を越える三塁打でいきなり好機を作ると、「 どんな形でも帰そう 」と打席に入ったのは谷村。カウント0-2で相手のチェンジアップを中前に運び、ダメ押しの1点を追加した。


その裏、マウンドに上がった前川一樹(人3)が先頭打者に四球を与えると、1死一、二塁のピンチを招く。しかし、後続を捕飛と中飛に打ち取り無失点で試合を締めた。


序盤の打線の奮起と、投手陣の力投で、開幕から無傷の4連勝を決めた。「 ベンチに入ってる選手も含めて、全員で戦っていけたらと思う 」と東條主将。苦しい展開のなかでも勝ち切り、白星を重ねている今季。この先の6戦も、全員で勝利へ向かう。【文/写真:金田侑香璃】
▼東條主将
「まず、同志社っていう自分らのなかでは格上だと思っていた相手にこうやって初回からいい感じに全員で入れて、得点も取れて、最終的に勝てた。今日はいいゲームだったと思う。(私大との対戦について)やることは変わらない。だけど、打撃力はあると思うので、そこだけは1回はまったら抜け出せないところがあったと思う。そういうところだけは注意して、今日もしっかり要所要所を抑えられていたと思う。今日、相手ピッチャーがあんな感じでエラーとかも出たなかでしっかりノーアウト満塁から4点取れたことは良かった。そのあとの2回もしっかり3点、追加点が取れた。そこは良かったけど、そのあとが自分たちの甘い部分だった。ピッチャーが変わってから、タイプが変わって、そこに対応できなかった。途中、自分たちが捕まえられる場面も多くなって、苦しくなった。でも、最終回に1点取れたので、そこは大きかった。守備は、自分の最後のエラーはほんまにもったいない。今日は点差があったからなんとかなったけど、点差がもしなかったらあの1個のエラーがほんまに大きくなる。そういう細かいミスは次の試合からなくしていかないといけない。ずっと所がいいピッチングをしてくれていて、そのなかで今日1回生の松尾もナイスピッチングだったと思う。今日、投手陣は良かったと思います。 最後の回の攻撃は今井と谷村が2人で点数を取ってくれたのは良かったし、5回にノーアウト二、三塁の場面で0で抑えたところや、何回かピンチがあったなかで最小失点で切り抜けたことは大きかった。 今後、1試合1試合しんどい試合になると思う。そのなかでみんな、疲れとか溜まってきて思い通りにいかなかったりすることも出てくると思う。そこで、ベンチに入ってる選手も含めて、全員で戦っていけたらと思う。明日、向こうも今日負けた分取りに来ると思う。そのなかで、自分たちも負けずにこういうしんどい試合をものにできるようにしていきたい」
▼谷村
「リーグ戦が始まってから3試合、あまり思うようなバッティングができていなくて、2番であまりつなげてるっていうのがなかった。やっと、今日仕事ができた。ちょっとほっとしました。ピッチャーも、これまでは1点も与えてはいけないって状況で苦しかったと思うんですけど、あれだけ最初に点が入って、楽に試合が進められたっていう部分で所にもちょっと楽させることができたかなと思う。同大は真っ直ぐに強いバッターが多かったので、それをどれだけ外せるかを考えていた。(投手陣について)みんな今日は調子がいいわけではなかったと思う。ボールが多い場面もあったけど、ピンチの状況でも、必死に最後抑えてくれたのですごく良かった。最後、ダメ押しのタイムリーが打てたのは良かった。怜央(今井)がああいうバッティングをしてくれたあとだったので、どんな形でも帰そうって思って打席に入った。チェンジアップを狙っていて、なかなかこなかったけど最後に追い込まれてからやっときた。それを上手く打てて良かった。今、ピッチャーがどうしても1回生と3回生が投げている状況で、どっちも学年が違う。だからこそコミュニケーションをしっかり取ってピッチャーが少しでも投げやすくなるようにと思っています。今日はあれだけ点差があったので、自分が投げたいように投げてこいっていうことは伝えた。1回生がほんまに頑張ってくれてると思う。2番で、バントであったりなんでも仕掛けるというところで相手の嫌がることをできれば。どうしても、ピッチャーの所もしんどくなってくると思うので、少しでも僕らが点を取ってピッチャーを楽にしてあげたい。次もしっかり勝てるように頑張りたい」
▼所
「今日の調子は、良くはなかったけど前回の登板よりは良かった。(序盤に味方の援護がありましたが)得点が入ると思っていなかったので、びっくりしました。4、5回ぐらいから球数が結構多くて、ちょっとしんどさはあった。1、2回で野手の人たちが頑張って点を取ってくれた。なので、ここで自分が打たれたら野手の人たちに申し訳ない。そう思って投げたから粘れだと思う。相手の4番のところで最後に三振が取れた。あの一球は、腕を振って落とし切れてあそこでちゃんと最後の最後に抑え切れたのが良かった。真っすぐに対して今まで対戦してきた学校に比べて大分ついてこられていた。三振を取りたいところでもあまり取れなかった。ちょっと苦しさはあった。(3勝となりましたが)偵察の人たちがいろいろなデータを教えてくれたりして、そういうのがなかったら勝ち切れていなかった。そういう人たちに感謝して次も頑張りたい。次は5日に阪大戦があってその2日後に立命戦がある。たぶん、ほぼ全試合ベンチ入りしておかないとだめなので、そのことを考えて今日は5回までの登板になった。自分的には点差があったので、最後までいきたいなと思うところもあった。毎回応援してくれる人とか、偵察の人たちとか、見えないところでチームに貢献してくれる人たちがいる。自分が試合に出てる以上、その人たちの分まで頑張らないといけない。次もそういう人たちの分も背負って、頑張っていきたい」
▼松尾
「点差もあって、楽な展開だったので点を取られても落ち着いて投げることができた。今日の調子は良かったと思う。あんまりサインは出なかったけど、ツーシームが良かったと思います。コントロールが持ち味なので、甘く入らないことは常に意識しています。緊張はしていないです。点差があったので焦ることはなかったけど、点を取られるのはやっぱり悔しかった。先頭を出してしまったので、そこは反省しないといけない。次はもうちょっと投げたい。高校ではずっと先発だったので、今後はもっと投げれればと思う。リリーフでも投げていた時はあったので、難しいということはない。次は完璧に抑えたい」