[FC2008]第6節はまさかの完敗。リーグ優勝への道閉ざされる
◇2020関西サッカーリーグ第6節◇対Laranja京都◇9月27日◇明石海浜公園
【前半】関大0-1Laranja京都
【後半】関大0-2Laranja京都
【試合終了】関大0-3Laranja京都
前節、1点差の激闘を制し、リーグ優勝へもう少しのところまで迫っていた関大FC。そして迎えた第6節。実力的には大差ない相手だったが、3点差の大敗。「今週の練習の甘さみたいなものが出てしまった」とMF森下義雄キャプテン(情4)。今日の敗戦をもって、リーグ優勝への夢は潰えてしまった。

前半2分、最初のシュートを相手に与えてしまう。だが、そのボールはGK石田剛士(法4)がしっかりとキャッチ。その後は、MF森下を中心にパスをつなぎ、MF藤崎啓之介(経4)のボールを受けたDF岡田清亮(人4)のクロスでチャンスを演出する。そして11分、MF金世求(環都4)のクロスに合わせ、FW西村真祈(法1)がシュートを放つ。これは相手GKに阻まれるが、コーナーキック(CK)を獲得した。キッカー・芝元今日平(社2)のボールは惜しくも合わず、ゴールラインを割ってしまう。







チャンスはあるもののなかなか攻めきれない。この場面で先にゴールネットを揺らしたのは相手ボールだった。15分、自陣深くでクリアしようとしたボールが相手選手に当たる。高く上がったそのボールは非情にも関大ゴールへ吸い込まれる。悔しい先制点を献上してしまった。
逆転しようと奮起する関大。29分には、FW百田真登(経1)がドリブルで前線へ切り込み、FW西村がゴール前でボールをキープ。MF金へとつなぎ最後はMF藤崎のヘッドでゴールを狙うが、これは相手DFに阻まれる。得点は動かないまま1点のリードを許し、前半を終えた。

そして迎えた後半開始直後、自陣ゴール前でのパスをカットされ、チャンスを与えてしまう。フリーになった相手はそのままシュートを放ち、関大ゴールを揺らす。リードを2点に広げられ、精神的にも苦しい後半の立ち上がりとなった。

とにかく1点が欲しい関大。7分にはFW百田、FW西村とパスをつなぎ、空いたスペースに走りこんだMF藤崎がシュートを放つ。さらに12分、MF金とDF増岡大地(文4)の見事なパスワークで相手サイドを切り崩すが、どちらも得点につなげることができない。

そして17分、相手選手の動きにディフェンスラインの反応が遅れ、一気に抜け出される。一度はGK石田が止めるも、キャッチできずに後ろにこぼれる。DF増岡が必死にブロックするが、これはファールの判定。PKを与えてしまった。このチャンスを相手は逃さない。GK石田の逆をつかれ、この日3点目の失点となった。
大差であっても関大はあきらめなかった。途中出場のFW今田黎玖(人2)は積極的にシュートを放つ。さらに、スローインをMF濱口理恭(人4)がワンタッチでMF藤崎へパス。そこからドリブルでゴール前へ切り込むと、DF小倉智哉(社4)がスペースへ走る。シュートを打つことはできなかったものの、ガッツあふれるプレーでチームを鼓舞した。



中央の、DF北浦太一(情4)とDF三輪田竜生(社3)を中心とした守備で、さらなる失点は免れた。だが、最後まで相手の守備を攻略することはできず、0対3という屈辱的なスコアのまま試合終了のホイッスルがピッチに響き渡った。


今回の敗戦でリーグ優勝への道は閉ざされてしまった。だが、関大FCの戦いはまだ終わっていない。「次につなげるとしたらまた来年、このリーグで優勝してもらうためにも次の試合で勝って、どこが駄目だったのか、俺らのどこが通用するのかを認識して、来年優勝することに向けて、4回生がやることを一生懸命やるだけ」とMF森下キャプテン。来年のためにも、そしてなにより最後の試合を笑顔で飾るため、関大FCが必ず勝利をつかみとる。【文:宮本晃希/写真:牧野文音】
▼後藤亮太コーチ
「(今日の試合は)完敗。すべては今週1週間の結果が出たゲーム。先週いい勝ち方をして、先が見えたことに対して足元をすくわれたのがすべて。出足が悪かったところはある。とにかく練習を頑張って、良い準備をするしかない。その結果がそのまま出るので、練習から意識してやってほしい。(リーグ優勝がなくなってしまったことについて)優勝狙ってましたからね…でも、JFLに昇格するチャンスは2位まであるので、他力にはなるけど、そこを狙ってやっていきたい。ラスト1戦頑張ります」
▼MF森下キャプテン
「結果的に0対3で完敗して、実力的にはそこまで差がない相手にやられたというのは、今週の練習の甘さみたいなものが出てしまった。もう戻ってこれないので、何も言えないけど、次が最後の試合なので、それに向けて勝ちにいきたい。(反省点は)サッカーの反省というよりも、私生活の面で、学校が始まってきたこともあり、普段とは違うオフの生活が出てきて、集合時間を守れなかったり、健康チェックをできていない選手が出てきた。小さいことだと思うけど、そういう隙みたいなところがあったからこそ、この試合に負けたのかなと。リーグ優勝を目標にずっとやってきたけど、今日の試合に負けてしまった。次につなげるとしたらまた来年、このリーグで優勝してもらうためにも次の試合で勝って、どこが駄目だったのか、俺らのどこが通用するのかを認識して、来年優勝することに向けて、4回生がやることを一生懸命やるだけかなと思う。(最終節に向けて)4回生にとっても最後の試合ですし、みんな十何年間過ごしてきたサッカー人生最後の試合なんで、その最後の試合、しっかり勝って、みんなで笑って終わりたい」