エースがまさかの敗戦。関学大に惨敗を喫する
◇2020年度関西学生秋季リーグ戦◇最終日◇対関学大◇9月6日◇京都市横大路運動公園体育館◇
関大1-4関学大
[S1]津村〇3-0
[S2]窪●0-3
[S3]橋本●0-3
[S4]福本●0-3
[S5]杉山●0-3
[最終結果]関大4位(2勝3敗)
変則的に開催された秋季リーグ戦もいよいよ最終日。強豪・関学大との関関戦に臨んだ。先陣を切ったのは1年生の2人。第1シングルスにはこのリーグ戦で次期エースの片鱗(へんりん)を見せている津村優斗(社1)が出場した。「前の試合で0-3で負けていた相手」と対戦成績は良くなかったが、レシーブや試合運びの部分で違いを見せる。それが功を奏し、「うまくはまってくれた」とストレート勝ちでリベンジを果たした。

第2シングルスにはリーグ初出場の窪優世(情1)がコートに上がる。序盤から腕を豪快に振り切りコースを打ち分けた。だが、相手の返しに上手く決めきれず、ミスも重なりストレート負け。デビュー戦は苦杯をなめる結果となった。

第3、4シングルスには橋本輝(社2)と福本卓朗(社3)が出場。橋本は関西学生ランキング上位の楊と対戦した。カットマンらしく粘りを見せながらの戦いで、相手の隙をうかがう。だが、相手も実力者で回転のかかったフォアやチキータに対応が出来ず、無念のストレート負けを喫した。

誤算だったのはエース・福本。第1ゲームでまさかの連続失点もあり、得点もわずか2点に抑えられ落とす。第2ゲームは返しの部分でミスを修正したかに見えたが、要所要所で決め切れず。第3ゲームも本来の福本とは程遠い姿でミスも連発。まさかのストレート負けとなった。

ラストシングルスには前日に2勝を挙げている杉山孝知(社4)が出場。こちらも関西学生ランキング上位の大西と対峙(たいじ)した。中盤にかけてカウンターやスマッシュを駆使し、互角の攻防を見せた。しかし、終盤の局面でレシーブが決まらない。第2ゲームも粘りを見せたが、あと一歩届かなかった。

このリーグ戦で今のチームで戦う団体戦は終了となった。だが、まだ個人戦である関西学生選手権が残っている。昨年は3人が強者の証である黄色のゼッケンをつけた関大。今年は何人がつけることを許されるのか、個人の関西学生界最高峰の舞台でリーグ戦の悔しさをぶつける。【文/写真:北島大翔】
▼石井空主将(法4)
「このリーグ戦は開催されていること自体がありがたいこと。まずはそこに感謝したい。そこを結果につなげたかった反面、多くの部員が試合に出れて、収穫もあったと思うのでそこを生かしてくれれば、このリーグにも意味があったのかなと思う。(津村は)1年生でありながら勝たないといけないというプレッシャーがあった中で、しっかりと勝ち切ってくれたのは自信になったと思う。このままつなげていって欲しい。(福本は)去年から安定した試合を見せていただけに、びっくりはしているけど、この敗戦を生かして関西学生で頑張ってくれると期待している。昨日出た園家(凌太=シス理1)も今日出た津村、窪は来年以降も頑張ってもらわないといけない選手なので、どんどんと成長していって欲しい。(関西学生選手権は)個人的には1個ずつコツコツやるという感じだけど、チームのみんなが良い結果が出てくれればこの1年主将をやってきた意味があると思っている。みんなの結果が出てくれることを常に願っている」
▼津村
「1部なので、出てくる相手選手のレベルがもちろん高かった。その中で通用するような技術を徹底してやろうとしていた。前日に同じ1年生に負けてしまっていたので正直、心残りはある。(関学大戦は)前の試合で0-3で負けてしまっていた相手だったので、その時とは違うようなレシーブをしたり、違う展開でしようと思ったらうまくはまってくれた。関大は他の1部の学校とは違って、みんながみんな強いというチームではないと思う。その分みんなで頑張って1本取るというチームだと思っているから、力を合わせてこれからもやっていきたい。(同郷の福本は)絶対に1本取ってくれるという安心感があって、本当に心強い先輩。関西学生選手権はランク入りは目指していきたい。第1シードの選手とランクに入ってからは当たるので、その選手を倒して優勝できるようにしたい。コロナが治まってきたら昇格降格も絡んでくるので、その緊張感でやることが成長にもつながってくると思う」