新たな顔ぶれ続々!リーグ2日目は1勝1敗で終える
◇2020年度関西学生秋季リーグ戦◇第2日目◇対同大・対立命大◇9月5日◇京都市横大路体育館◇
【第1試合】
関大2-3同大
[S1]福本〇3-0
[S2]津村●1-3
[S3]西本●0-3
[S4]坪田●0-3
[S5]杉山〇3-2
【第2試合】
関大4-1立命大
[S1]福本〇3-2
[S2]奥野●0-3
[S3]津村〇3-0
[S4]園家〇3-1
[S5]杉山〇3-0
秋季リーグ2日目は関大に新たな顔ぶれが多く見られた。1試合目の同大との一戦では第4シングルスで坪田一秀(経2)が初出場。第2試合の立命大戦は奥野武留(経3)、そしてルーキーの園家凌太(シス理1)がデビューを飾った。

同大との一戦ではエース・福本卓朗(社3)と前日に鮮烈デビューをあげた津村優斗(社1)が先陣を切る。福本は向かってくる姿勢の相手にもうまく対応し主導権をつかむと、フォアハンドとバックハンドをうまく使い分け、終始相手を寄せ付けなかった。ストレート勝ちでエースの役割を果たす。


津村も第1ゲームは1点を争う接戦となったが何とか先取に成功。しかし、相手に対策を講じられ、自分のプレーが出来なかった。逆転負けでデビュー2連勝とはいかなかった。


第3シングルスでは昨秋優勝の立役者・西本晃樹(法3)が出場。持ち味の勢いの良さでガッツあふれる試合展開を見せたが、要所要所でミスが重なりストレート負けを喫した。


後がない第4シングルスは坪田がリーグ戦初出場。昨年の関西学生選手権でランク入りを果たした相手に序盤から劣勢が続く。それでも3ゲーム目では連続得点で、一時はリードを奪うなど徐々に調子が上がってきていた。だが、実力で上回る相手にストレート負け。この時点で関大の敗戦が決まる。


最後に登場したのは杉山孝知(社4)。第1ゲームは先取されるも、第2、3と調子を上げ奪い返す。続く第4ゲームはミスが重なり落とすも、迎えた最終ゲームは杉山の意地が光り、接戦の末、勝利を挙げた。


ここまで勝ち星から遠ざかる関大。続く2試合目は昨秋も熱戦を繰り広げた立命大と対戦した。第1試合と同じく福本がトップで出場。ダブルスや数々の大会でも対峙(たいじ)している割石とフルゲームの激戦を展開した。「対戦成績では大きく勝ち越していて、油断していた」と福本。第1ゲームは割石の力強い一本を止めきれなかった。しかし、第2ゲームでは激しい打ち合いも制し、奪い返す。その後、お互いにゲームを取り合い勝敗の行方は最終ゲームへ。一歩も譲らず、1点取るごとにガッツポーズも飛び出す。だが、関大のエースは一枚上手だった。フルゲームを制し、チームに流れを呼び込んだ。


第2シングルスでは奥野が出場。サーブミスやレシーブが浮いてしまうなど、なかなか乗り切れなかった。それでも3ゲーム目では途中までリードし、次につながる戦い方を見せた。


第3、4シングルスではルーキーコンビが躍動した。津村は経験で上をいく相手にも臆せず、実力を見せつけストレート勝ち。

そして「良いプレーをしていた」と福本も一目を置いたのは園家だ。リーグ戦はもちろん初出場だが、序盤から安定感抜群の試合運びで2ゲームを先取。3ゲーム目こそ取り切れなかったが、第4ゲームではデュースとなりつつも、最後は腕を振り切り放ったフォアで相手選手のミスを誘った。1年生の活躍でゲームカウント3-1とこの時点で勝利を決めた。


ラストシングルスでは第1試合と同じく杉山が出場。昨秋の立命大戦でも最後を務め、勝利に導いた経験を持つ。その力強さは健在で、次々と絶妙なコースにレシーブを放ち得点を重ねると、その流れのままストレートで試合を締めた。

同大戦こそ敗れはしたものの、立命大戦ではチーム力を示した関大。最終戦の関学大との一戦に勢いづく結果となった。【文/写真:北島大翔】
▼杉山
「昨年も最後に出て勝てたイメージがあるので、今日は最後に出ようと思ってやっていた。結果は両方とも勝てたんで自分としては満足している。このリーグ戦は自分の中では4年間の集大成として勝ちたいというのがあった。結果を残すためにも自粛期間中にもしっかりトレーニングを積んだ。去年の先輩は実力のある人も多くて、今年は実力としては劣ってしまうが、チーム全体が高め合って練習ができている。そういった面ではすごくいいチーム状態だと思う。(関関戦に向けて)関学大には負けたくないというのがある。層が厚いので、そこをなんとか崩して勝ちたい」
▼福本
「(同大戦は)去年もリーグ戦で負けていてやりづらい相手。個人的には年下の相手で向かってくる姿勢も感じたが上手くかわせていたと思う。(立命大戦は)割石選手とは過去何回も対戦していて、競る試合が多いが、自分の方が対戦成績では大きく勝ち越している。気持ち的に油断していた部分もあった。実際に試合してみたら相手も速くてうまくいかないことも多かった。コロナで練習不足もあって、凡ミスが多くなってしまったことが反省点。後半にちょっとずつプレーを変えることができて、盛り返すことができていたのは収穫。(割石選手は)一発が怖い印象があるので、そこを凌がないといけないというのがダブルスではあったけど、シングルスだと次々と打ってくる。対応しづらい相手だった。(1年生は)津村はもともと実力を知っていて、昨日もそうだったが、活躍してくれているという印象。園家はあまりレベルも知らなくて、お試しと言えば悪いけどそういう形で起用した。実際に見てみると、良いプレーをしていて、全然問題ないなという印象。来年に向けても今の1年生が試合に出ないといけなくなると思うので、もっと強化していって欲しい。初日は4回生で最後に出てもらおうという形だったが、今日とかは1年生だったり、あまり試合に出ていなかった選手を積極的に起用していた。個人では今ひとつ結果が出ない選手でも、団体では力強いパフォーマンスを残している選手もいた。そういうところに気付けたのは来年にもつながっていくと思う。(関西学生選手権は)去年もランク入りできたが、自分はもっとできた部分があった。今年はさらに上に上がれるようにしたい」